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2016年02月02日00:19

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エピソードEX5(リレー)プロローグの6

マイミクの綾華☆☆様がスタートされた新たなリレーエピソード『から騒ぎの感謝祭』 プロローグの第6回です。

なお綾華☆☆様のコミュは下記のアドレスです。シリーズ本編をご覧になられる場合はこちらへお回り下さい。参加は綾華☆☆様の承認制ですが、申請はどうぞお気軽に。

「ZERO Another BALLAD」
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EXリレーエピソード『から騒ぎの感謝祭』
綾華☆☆

take-00 ζ

January 25th PM02:25

>ねえ、タカフミ、ソラ。あれってなんだか達磨落としっぽくない?<
>どないしたんや。サヤ? ん、確かに達磨落としに似てるっとおぉっ!<
 タカフミのスカイホエール、サヤのTACスペース、ソラのウルトラホーク1号、そしてパシフィカの戦闘機群。その彼らの前に、ついに円盤生物アンペーナの凄まじい大群がなだれ込む! そのとき。
>ヘイ! タカフミ<
>おっ? なんやザッパ<
 タカフミの通信回線に入ってきたのは、ハワイ出身のパシフィカイーストのパイロット、ザッパ・ヘンドリックスだ。
>ジャパンチームは前に出ろ。ここはパシフィカで凌ぐ!<
>そうは言うても<
 アンペーナは単体では大して強くはないが、それでもこれほどの数になればやはり脅威だ。ジャパンと二つのパシフィカの猛攻が次第に敵軍を削っていくが、まだまだ油断はならない。だが、ザッパの言葉は続く。
>怪獣と戦うのはB・i・R・Dの勤め。タカフミ、お前達ジャパンはウルトラマンと共闘出来る、ただ一つのチームだ!<
>ザッパ……<
 タカフミとザッパは、記録会のボクシングで三年前に両者ノックダウンを経験して以来、離れていてもダチとなっている。そしてサヤの通信回線にもパシフィカノースの女性パイロット、アラスカ出身のマチュア・グレゴリーの声が飛び込んでくる。
>サヤ、行きなさい! アンペーナごときにパシフィカ、後れは取りはしないわ!<
>マチュア!<
 サヤとマチュアもまた、記録会で合気道の試合で、毎年のように勝ったり負けたりのライバルであり、また共にF1レーサー志願と、ジャパンとパシフィカノースと離れているとはいえ、親友だ。
 そしてパシフィカの戦闘機の弾幕は、遂に分厚いアンペーナの大群に風穴を空けることに成功した。

>よっしゃ! サヤ、ソラ、行くでぇーっ<
 サヤのTACスペースを先頭に、ソラのウルトラホーク1号、そしてタカフミのスカイホエールが円盤生物の群れを突っ切るべくその穴へ飛び込む。そのタカフミにアリーナから幾原チーフが呼び掛ける。
>タカフミ、スカイホエールのハイパーディメイションはフリーシング・クレッセントだ。君がキングジョーを撃つんだ!<


 一方、エメラルドキングジョーと対峙する、ゼロとメビウス。ゼロはゼロスラッガーを両手に構え、メビウスは光の剣メビュームブレードを振りかざし三機で密集編隊を組む破壊ロボットに迫る。だが接近しようとすれば、剣呑なペダニウムキャノンが放たれシールドを張らざるを得ないため、ゼロもメビウスも攻めあぐねている。
“ゼロ、メビウス、頑張って! 貴方達なら大丈夫よ”
 空中戦で戦う二人の若きウルトラ戦士に呼び掛ける声は、ソラの恋人でもあるウミだ。今日は図書館勤務が代休で自宅にいたウミは今は月にいて、月に降り注ぐ太陽エネルギーをソラを通じてゼロとメビウスに与えているのだった。そこへアンペーナの大群を振り切ったジャパンのパイロットトリオが駆る往年の空の勇者たちが、ウルトラ戦士たちと共闘すべく合流する。

>サヤ、あのド派手なロボットが達磨落としみたいやていうてたのはなんや?<
>確か合体したらウルトラセブン……ゼロのお父さんですら悪戦苦闘した超兵器のはずよ。でもあの分離した円盤状態だと戦力は生かしきれてない。
 ならば合体させない。ソラ、そんな手はないかしら?<
 ピア・フォンを通じて、パイロット達の会話を聞いていたソラが、ゼロのテレパシーを使ってタカフミとサヤに呼び掛ける。
>サヤさん、タカフミさん。ならばキングジョーの腰になる部分を潰しましょう!<
>よっしゃ! サヤ、ソラ、援護頼むで!<
「メビウス。じゃあオレが上を取るからサヤとタカフミの援護を頼む! ソラっ、ビビんじゃねえぞっ」
“ビビりはしないさ!”
「上等だ! 行っくぜぇーっ」

 アフリカの鷹さながらに一気に舞い上がるゼロ。両手の二枚のスラッガーが融合し大鎌のごとき形に変わる。
 メビウスはペダニウムキャノンの破壊弾をメビュームブレードで打ち払いつつ、ジワジワと派手なエメラルドグリーンの機体に迫る。だがメビウスが光の刃を振りかざした時、狡猾な侵略者はフェイントをかけてメビウスの腹にペダニウムキャノンを撃ち込む。激しいダメージにメビウスのカラータイマーが青い点灯から紅い点滅に変わる。そんなメビウスに再び銃口を向けるエメラルドキングジョー! だが。
>よっしゃメビウス、サンキューや! ハイパーディメイションシステム、スターティングオーバー!<
 メビウスの背後から現れたのはTACスペースとウルトラホーク1号、そして金色に輝くスカイホエールだ。先行する二機が胸ユニットのペダニウムキャノンの狙いを巧みに攪乱する中、タカフミは巨大な腰ユニットへと肉薄する。
「シューティング!」
 スカイホエールが放った絶対零度の巨大な鏃は、遂に超ロボットの腰部を真っ二つにした!


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