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2016年01月21日21:03

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【読書】 最近読んだ本 備忘録

不定期に書いている読んだ本の備忘録。

●「神社でたどる「江戸・東京」歴史散歩」 (戸部民夫著、洋泉社)

 新年早々は神社の本。街歩きの時、そこに神社があればほぼ必ず寄ってしまう。有名無名合せて、東京には実に多くの神社があるが、それをもとに江戸・東京の歴史を垣間見てみようというのがこの本。個々の神社について詳しい記述は少なく概要レベルだが、散歩のガイドにはそこそこ使えそうだ。


●「地球の履歴書」 (大河内直彦著、新潮選書)

 地球の成り立ち、それに関わる研究や探検の歴史、地球上の不思議な場所などを、科学の視点を交えながら語った本である。我々は、自分の住む星である地球についてさえ、まだ知らないことがたくさんあるのである。特に海底については、ようやく海底の地形らしきものが「見える」ようになったのがごく最近のことである。南極という不思議な大陸、地球上にある塩や地底のことなど、興味ある話もたくさん。


●「スプートニクの落とし子たち」 (今野浩著、毎日新聞社)

 「スプートニク・ショック」に端を発して、1960年代に理工系ブームが起き、東大工学部にもすごい学生が集まってきた。この本は、その中の一人であった、ある人の人生を中心に書かれたものである。卒業後には製鉄会社に入るも、「理系では社長になれない」と、ハーバードでMBAを取得し外資系銀行に転身、そこで副頭取にまで上り詰め、一生困らないほど金を貯める。一転して研究者を目指し博士号を取得、50歳を過ぎて大学教授の職を得る。こう書くと、まさに成功を絵に描いたようだが、実際はそうではなかった。いわば理系出身エリートの栄光と挫折の物語である。


●「植物は<知性>を持っている」 (ステファノ・マンクーゾ+アレサンドラ・ヴィオラ著/久保耕司訳、NHK出版)

 植物が「知性」を持っているなどといってもピンとこないが、それは人間や動物を中心にしか考えていないからである。実際、植物は周囲の状況を把握して情報処理し、課題を的確に解決するし、仲間や他生物とコミュニケーションを持つことによって、種の維持と繁栄を保っている。それはまさに「知性」を持っている証しだ。その結果として、地球上の多細胞生物の99%を植物が占め、まさに知略に富んだ生き方で得た、生命のゲームの勝利者なのである、という本。


●「ウルトラマン青春記」 (桜井浩子著、小学館)

 今年は「ウルトラマン」誕生50周年ということで、当時フジアキコ隊員を演じたロコちゃんこと、桜井さんの本を読んだ。「ウルトラQ」(こちらでは江戸川由利子役)と「ウルトラマン」にまつわる、本人や周囲の人たちの、当時の思い出などを綴ったものである。「ウルトラQ」、「ウルトラマン」は我々の世代には、幼少の頃に見なかった人はいないと言っていいし、50年経った今でも色褪せず、様々な形で語り継がれる永遠のドラマであり、そしてフジアキコ隊員は永遠のヒロインなのである。

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