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2015年12月23日23:10

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ジャンボ鶴田怪物伝説(213)

第10回チャンピオン・カーニバル最終戦&グランド・チャンピオン・シリーズの開幕戦となった82年4月16日、福岡国際センター大会は6800人(超満員)の観客を集めました。

この日予定されていた公式戦のうち、ビル・ロビンソンとテッド・デビアスの試合はロビンソンが膝の負傷を理由に欠場、デビアスの不戦勝となりデビアスは26点。これでデビアスは優勝の可能性を残しました。

個人的に非常に楽しみにしていたモンゴリアン・ストンパーvsアレックス・スミルノフの公式戦もスミルノフの謎の欠場によりストンパーが不戦勝。ストンパーは18点、スミルノフは16点。

これはどう考えてもおかしいですが、次のように考えられます。

この日からグランド・チャンピオン・シリーズ参加の為、スタン・ハンセン、ドリー・ファンク・ジュニア、テリー・ファンク、ハーリー・レイス、ジミー・スヌーカが出場。さらに特別レフェリーとして全日本にはこれまで縁がなかった鉄人ルー・テーズが初参加。

外国人選手のギャランティは当時週単位。チャンピオン・カーニバル本戦は3月19日、金曜日開幕。4月16日は金曜日でしたので、金〜金では8日になってしまい、2週分のギャラを支払わないといけません。

これは力道山時代の日本プロレス時代からの慣習で新日本プロレスも同じです。

ですから金曜日テレビ生中継で開幕するシリーズの多くは、木曜日が最終戦となっています。

全日本も日本テレビの生中継が可能だった土曜日午後8時からの放送の時は土曜日開幕の金曜日最終戦、新日本と同じ金曜日開幕の木曜日最終戦のパターンが多かったです。

この時は、チャンピオン・カーニバルからの残留組と帰国組がハッキリと全日本から発表されておらず、ロビンソンとスミルノフは最初から木曜日までの契約だったと考えられます。

帰国組はロビンソン、スミルノフに員数合わせのビル・ハワードの3人。ハワードは福岡大会は試合に出ていますが、食あたりで前半戦2大会を欠場していますからその穴埋めかと思われます。ハワードは公式戦は全敗の0点でした。

まずセミファイナルで25点の鶴田と23点の天龍がシングル初対決。後に鶴龍対決として全日本の看板カードとなる注目の対戦です。

試合は天龍が予想外の粘りを見せ、延髄斬り、さらに場外の鶴田めがけてトペを見舞っていきました。

鶴田は天龍を攻め切れることが出来ず、30分時間切れ引き分け。鶴田は26点、天龍は初出場で24点となり、鶴田はデビアスと並び、メインイベントの馬場vsブルーザー・ブロディの公式戦最終試合の結果待ちです。

25点の馬場と26点のブロディの一戦はゴング前からブロディがチェーンで馬場を襲う展開に。

試合は場外で机を持ち出したブロディが制止に入ったレフェリーのジョー樋口に暴行を加え、サブレフェリーとして入って来たテーズの忠告を無視して馬場を痛め付けた為、テーズはゴングを要請し10分2秒、ブロディの反則負け。

27点の馬場が最多得点で2年連続7回目の優勝、ブロディは26点で鶴田、デビアスと共に同点2位となりました。

グランド・チャンピオン・シリーズはハンセンは新春ジャイアント・シリーズ以来2か月ぶりの来日。

ファンクス、レイス、スヌーカは前年の世界最強タッグ決定リーグ戦以来4か月ぶりの来日。

ファンクスはハンセン、スヌーカ組との対戦。ドリーとスヌーカの攻防の中、場外に転落したスヌーカ、そこへハンセンが入って来てラリアット。

ダウンしたドリーにスヌーカがスワンダイブ式のスーパーフライを決め14分51秒、スヌーカがドリーを体固め。ファンクスは初戦を手痛い敗戦で落としました。

レイスはバック・ロブレイと組んでデビアス、阿修羅・原組と対戦しレイスがブレーンバスター(バーディカル・スープレックス)で原から片エビ固めで勝利を飾っています。

全日本の春の祭典チャンピオン・カーニバルはこの年の第10回を持って優勝争いのリーグ戦形式を中止。

73年の第1回から75年の第3回迄がトーナメント、76年の第4回からは総当たりリーグ戦となりました。

長いリーグ戦は夢のカードも続出しましたが一方で消化試合も出てくるのも必然となり、また、大物外国人対決も通常のシリーズで頻繁に見られるようになって来ていました。消化試合の公式戦が組まれた興行を買った地方のプロモーターから不満の声が上がったのがその理由の一つでした。
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