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2015年09月09日09:35

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ニューヨーク旅行12・NASA

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「こちらヒューストン」という応答で有名なジョンソン・スペースセンターは
アポロやスペースシャトルの宇宙飛行の管制を行うだけでなく、
NASAの有人宇宙飛行の訓練や研究をする、総合施設なのだそうです。
アミューズメント・パークには宇宙服やコックピットなど様々なものが展示してあり、
トラム・ツアーに参加すると、アポロ11号のときの管制室や宇宙飛行士の訓練用のシュミレーター、
アポロの飛行試験に使用された LittleJoeIIや、実際のシャトルを見ることができます。
シャトルのまあ、なんと巨大なこと。

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こちらを見学しながら、以前読んだ「中年ドクター宇宙飛行士受験奮戦記」(白崎修一著)
という本を思い出しました。
釧路在住の39歳の医師が、子どもの頃からの夢だった宇宙飛行士試験に挑戦して頑張るも、
惜しくも最終選抜で敗れてしまった、その顛末を書いた本。
宇宙飛行士になるための試験って、一体何処でどうやってやるんだろう?
どういう人が挑戦して、どうやって選ばれるのだろう?と
興味津々だった私には結構面白かったので、簡単にご紹介します。

まず一次審査。
理系大学卒業以上の学歴、自然科学系の研究に3年以上の経験ありなどの条件を基に
書類審査と英語試験でふるいにかけられる。
これで865人から195人に絞られる。

二次審査。
詳細な医学検査(著者曰く”体の穴という穴に管を突っ込まれ、頭のてっぺんから爪先まで、
皮膚の上からハラワタの中まで徹底的に調べられる””のだそうです)、
そして数々の面接を、筑波宇宙センターで一週間に渡って受ける。
内臓疾患があっては勿論駄目、視力が弱くても虫歯があっても駄目、
弱気であっても駄目、あまり自己中でも駄目、機転が利かなくても駄目。
ここで生き残ったのは8人。

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三次審査。
筑波とヒューストンとで、3週間に渡る長丁場。
そこでの徹底的な身体検診、心理検診、体力検診の様子が詳細に書いてあるのですが
いや、凄いものです。
例えば1週間、狭い空間に閉じ込められての閉鎖環境テスト。
真っ白な何百片ものジグゾーパズルを与えられたり、悪意があるとしか思えないような
意地悪な質問をしつこくされたり、グルグル椅子に座らされたり、いきなり絵を描かされたり、
読むだけでも疲れてしまう。
しかも一次審査からここまでに、一年かかっているのです。

最終的に著者は落ちてしまうのですが、この時選ばれた3人というのが
古川聡氏、星出彰彦氏、角野直子氏だったのだそうです。
何処まで行っても端が見えない、広大な敷地をトラムで廻りながら
こんな所まで来て、白崎氏は最終審査を受けたのだと思うと感慨深いものがありました。

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でも、このスペースセンターで私がもっとびっくりしたことが。
アメリカの観光名所では、入った瞬間に写真を撮られるという所が多いのです。
そこを出る頃には綺麗にプリントして貼り出してあり、気に入れば買ってくれというもの。
無論買わなくても構わないので、我々夫婦はそれまで買ったことなかったのですが
義母は記念になるからと、25ドルのそれを買ったのです。
まるで月面に降り立ったかのように綺麗に加工されたその写真を、大勢の人が買い求めていましたが
その時そこにいた、会話から察するに中国人と思しきグループの中の一人が
その写真を少し離れた所に持って行ってスマホで撮り、
何食わぬ顔して戻したのを目撃してしまったのでした。

Johnson Space Center http://www.nasa.gov/centers/johnson/home/index.html

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