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2015年08月17日23:11

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【音楽】 読響サマーフェスティバル<三大交響曲>

今日は月曜日だが、今日までがお盆休みである。
お盆休み最終日は時々激しい雨の降る天気だったが、夜は音楽を聴きに出かけた。

今日聴いたのはシューベルトの7番、ベートーヴェンの5番、ドヴォルザークの9番。「未完成」、「運命」、「新世界から」の、いわゆる三大交響曲である。マイナー作曲家のマイナー作品ばかりを聴いているように思われているかもしれないが、こういう超有名作品も、もちろん聴くのである。

前回の日記(8月15日)に書いたCDを繰り返し聴いていたら、無性に「運命」と「未完成」を聴きたくなり、ちょうどいい演奏会があったので、急遽行くことにしたのである。

改めて、今日のプログラム。

 ・シューベルト: 交響曲第7番 ロ短調
 ・ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調
 ・ドヴォルザーク: 交響曲第9番 ホ短調 「新世界から」

   指揮:ケン=デイヴィッド・マズア
   管弦楽:読売日本交響楽団
   会場:東京芸術劇場 (18:30開演)


各作品については今さら説明は不要である。指揮者のケン=デイヴィッド・マズアは、聴くのは初めてである。ずいぶん若い指揮者だなと思ったら、1977年生まれだという。指揮者クルト・マズアの子である。(クルト・マズアもあまり聴いていないが...)

最初のシューベルト7番は、冒頭の低弦が良い感じで始まった。まずはここが大事である。そのあとも割と良い感じであった。「未完成」は、中学生の時に聴くより先に自分で演奏した交響曲であり、1年間こればかりやっていた(実際は他の曲もやったはず)ためか、全曲をほぼ覚えている唯一の(?)交響曲だ。だから細かいところが気になることもあるが、今日はただ音楽に耳を傾けて素敵な時間を過ごそう、ということにした。(とは言っても、62小節目のGPのあとのジャ〜〜ジャッ、のあとの休符が短く感じた(2拍分も取っていない)とか、やっぱり気になった。) 第2楽章は、天上の音楽にも成り得るが、今日のは天上とまではいかなくても、雲のあたりまでは行った感じで、なかなかの「未完成」ではあった。

2曲目のベートーヴェン5番は、指揮者は最初は低めの姿勢に構えて、あの冒頭部分を派手に鳴らすと、そのまま最後まで突っ走る「快速運命」であった。時々足を踏み鳴らす。これに圧倒された客がいたのか、第1楽章が終わった時に拍手が起こった。第2楽章は普通のテンポのように感じたが、基本は「快速運転」なようで、第3楽章で再びアクセル全開だった。第1楽章はなんだか分からないうちに終わった感じだが、後半はきちんとまとめ上げて、終わってみれば悪くない演奏だったと思う。耳慣れた曲も新鮮に聞こえる部分があったのは良い。

休憩のあとは、ドヴォルザーク9番だ。これこそ何度聴いても飽きない、大好きな曲の一つだが、最初はゆるやかに入ったと思ったら、すぐにギアチェンジして、あとはメリハリを付けつつも、基本はぐいぐい進める感じで第1楽章は終わった。第2楽章は文句なし。イングリッシュ・ホルンによる郷愁のメロディーも聴いていて心地よい。第3楽章からはふたたびアクセル全開で、そのまま切れ目なく第4楽章に突入した。今日の演奏は若い指揮者による「新しい新世界」ともいえようか。こちらも同じく、耳慣れた曲でも新鮮に感じる部分があった。

誰もがよく知っている曲を、若い指揮者が演奏するのは大変かなと思う。聴く側は作品に対しおおよそのイメージを持っているが、それと同じでも違っても駄目だと言われる。まあ、そういう分析的なことはしないで、超有名曲は素直に耳を傾けて楽しむのがいいのかもしれない。今日はそのつもりで行ったのだが、新鮮に感じた部分があったので良かったといえる。

終演後は雨も止んでいた。
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