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2015年07月22日21:58

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【読書】 最近読んだ本の備忘録

最近読んだ本の備忘録。

●「数学 理性の音楽」 (岡本和夫+薩摩順吉+桂利行著、東京大学出版会)

 なんとなくタイトルに釣られて買ってしまったが、数学の内容は目新しいものはない。数学は自然を記述する言語であり、社会を語る言語であるということが主題。3人の著者の鼎談の章はそれなりに面白い。各章の副題に、バッハ「フーガの技法」とか、ベートーヴェン交響曲第6番「田園」とか、音楽が付けられているが、内容との関連がいまいち不明。


●「記憶の切繪図」 (志村五郎著、筑摩書房)

 あの「谷山・志村予想」(今は証明されたので定理)で有名な数学者の回想録。この手の本にありがちな、影響を受けた恩師や友人への賛辞のようなものはほとんどなく、あくまでも事実に基づき、かなり辛口に書いているところが、いかにも数学者らしい、というか志村五郎らしい。


●「ルーマニア音楽史」 (畠山陸雄著、えにし書房)

 エネスク、ハスキル、リパッティ、ルプー、チェリビダッケ、等々、ルーマニア出身の音楽家は錚々たる名前があがるが、まとまった本がほとんどない(らしい)。この本は「ルーマニア音楽史」というよりは、ルーマニアの音楽家についてのそれぞれの記述を並べた本だが、名前を知らない音楽家も多いことを思い知らされる。これを機にもう少し開拓しよう。


●「ルフトパウゼ」 (篠崎史紀著、出版館ブック・クラブ)

 N響の「マロ」によるエッセイ集。コンマスのこと、N響のこと、指揮者のこと、ウィーンのこと、音楽教育のことなど、決して小難しいことが書いてある訳ではないが、なるほどと思えるようなこともいくつか書かれている。


●「鉄道技術の日本史」 (小島英俊著、中央公論社)

 英国から技術を輸入して始まった日本の鉄道も、いまや世界に技術を輸出するまでになり、鉄道技術先進国となった。黎明期のSLから、気動車、電車、超電導リニアまで、技術という視点で鉄道史を書いたものであり、鉄道技術は時代の先端技術の集大成であることがよく分かる(今さらだが)。


●「戦下のレシピ〜太平洋戦争下の食を知る」 (斎藤美奈子著、岩波現代文庫)

 マイミクさんの紹介で購入した本。タイトルのとおり、戦時中の食について、婦人雑誌に載ったレシピを紹介しつつ、詳細に書かれた本。食糧事情が悲惨になるにつれ、「代用食」や「増量材」から、「あるもので工夫して何でも食え」というような、とても料理とはいえないようなものにまでなっていく。ためしにレシピ通りにいくつか作ってみるのもよいかも?


●「悲運の特急・急行列車50選」 (寺本光照著、JTBパブリッシング)

7/6の日記参照。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1943865649&owner_id=12784286
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