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2015年07月17日20:30

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韻踏詩『降り注ぐ水滴』

窓の外 張り付く水滴

蚊帳の外 へばりつく 呻き

渦巻く 焦りに痛み あえぎ

全ては外の世界

縋って も向こうは異界

知らない 辿り着けない 望めない

隔たれた 壁 それは見えない

雨の向こう側 いつか向こうから

夢想した 室内から覗いた屋外

その答えは未だ虜外

お前はまだ知らない





まだまだ流れ落ちる水線

ただ堕ちゆく水溜りに魅せられる視線

それは子供の頃みた 憧れに似たそれ

恋い焦がれる 夢と同じ 無限

どうしようもなく 求めた 有限

薄れず 混ざり合った 夕暮れ

進めぬ先を見た雀よ ただ啜れ



窓の外 消えてゆく水玉(すいぎょく)よ

微睡むように 溶けてゆく 追憶を

今はただ もはや 残る 術は潰えようと

透明な表面上で昇りたまえ 空を

天上へ登り 結晶に結集 凝縮

誰ともなく地上へ 雨と名を変え地表へ



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