mixiユーザー(id:60260068)

2015年02月10日04:04

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詩か?『まぼろし』


医者にしては話の運びが巧い
まるで凄腕の営業マンのように
一ヶ月お試し禁煙、当たり前のようにご成約。
病院の駐車場に四時間も置き去りにされ
冷たくなってしまった車のエンジンをかけて
タバコの残りを確認すると
1mgが2本
生涯最後になるかもしれないタバコのタールは
1円玉の1/1000の重さ
吸っても吸わなくても
どっちにも転ばないような
(じゃ、吸わない方がいいんじゃない?)ってか
と、始めた禁煙は心理戦
食事のあとの挙動不審をコーヒーに
テレビを観ながら思い付いてコーヒーを
昼間のガムは腹をゆるめ
タバコ代わりのつもりに買った麦チョコは
妻を喜ばせているが
そこで中途計算報告
タバコに代わるものは存在しない
吸っても吸わなくても
こうなると医者の言いなりでありながら
医者の言葉に負けたくもない
一ヶ月お試し禁煙後に吸い始める確率は
二十歳の日に吸おうと思った時に
長年吸い続けるだろうと予想する
認識の低さに匹敵する
しかし何かが欠落したような
何かというのが依存性のまぼろしか
こんにちは、まぼろし
いやぁ、いつまで居るか




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