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2014年12月23日20:14

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【音楽】 東京フィル「第九」特別演奏会@オーチャードホール

今日は渋谷のBunkamuraオーチャードホールに、東京フィルハーモニー交響楽団による「第九特別演奏会」を聴きにいった。「第九」とはもちろん、ベートーヴェンの交響曲第9番である。今年はコンサートで聴いた作品もずいぶん偏っていたと思うが、年末は王道中の王道、ベートーヴェンの交響曲第9番を聴こうと思ったのである。

指揮者はダン・エッティンガー、歌手は澤畑恵美(S)、竹本節子(A)、望月哲也(T)、クリストファー・モールトマン(B)、合唱は東京オペラシンガーズである。

さて、今日のプログラムは

 ・伊福部昭:SF交響ファンタジー第1番より
 ・ベートーヴェン:交響曲第9番

となっている。「今年のコンサートはずいぶん偏った」と書いたが、結局今回も、その偏った最大の要因との組み合わせとなってしまった(笑)。しかし、ベートーヴェンの「第九」と伊福部昭の組み合わせのプログラムなんて初めてだ。さすがに、今年7月に映画「ゴジラ」の音楽を全曲生演奏でやってしまった東京フィルである。伊福部昭を最後の演奏会にも持ってきたのである。

日本人以外の指揮者が振る伊福部昭も初めて聴いたが、なかなかド迫力の演奏で面白かった。ただプログラムに「より」とあるように一部省略しており、最初の「ゴジラ」のあとは「三大怪獣地球最大の決戦」に飛んでしまう。あとは最後まで飛ばさずに演奏したが、全部通しても15分程度なんだから飛ばさずにやってほしかったと思う。

このあとすぐに休憩だ。開演から15分もしないうちに前半が終了である。後半はお待ちかねのベートーヴェン交響曲第9番である。

演奏は、前半の伊福部昭の流れに乗ってそのまま後半につながったようで、なかなかの迫力な「第九」だった。第1楽章から第3楽章までは場合によってはダレてしまうこともあるのだが、今日の演奏は全くそんなことはなく、最初から最後まで十分に堪能することが出来た。第2楽章でのティンパニもドンドンと大迫力の響き。第4楽章の vor Gott! のところも、ティンパニもディミヌエンドしないでフォルテシモのまま引っ張ったが、これは最近の傾向なのだろうか。

歌手陣は、さすがバリトンは歌い出しも含めて良かったし、オケともぴったり合っていたが、ソプラノとアルトは少しオケや合唱に負けていたような気がした。(これは、オケや合唱が迫力の演奏だったからということだろう。)

最後はこれでもかと盛り上げてくれて、聴き終わった瞬間に気分が高揚するような「第九」であった。「第九」を聴くのは久しぶりかと思っていたら、2年前の12月に聴いていた。やはり1年に一度くらいは聴いてもいい曲だと改めて思った次第である。
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