mixiユーザー(id:60260068)

2014年11月28日14:03

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詩『反撃』


焦げくさい咳が出る
後頭部からの神経が首を刺している

昨日の女医はかろやかに
「弱い風邪ですねー」
と語尾をのばした

[安心]

[そんな雑魚に荒らされるほど俺は弱っているのかという無念]

の二つが乗っかった天秤の上の方で
女医は俺をにこやかに見下ろしてくれた

「珍しいですね」とか
「子供がかかるやつ?」とか
「またですか?」って
知人に憐れまれられたくないが
 (ラリってるか?)

それにしても腹が減る
この弱い風邪が
俺の食べ物を横取りしている
女医から貰った抗生剤で
食べ物とお前の死骸もろとも
俺の体に取り込んでやる



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