mixiユーザー(id:60260068)

2014年11月26日15:35

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詩『half-moon』


僕の片方の空っぽが
気付いた時には大きくなっていて
アイドルのポスターやCDを
沢山放りこんでも丸にならない

長い髪の彼女は半分の月
空っぽが半分を呼んでいる
僕と彼女が合わされば
丸くなってきれいな望む月になる

僕は生まれてからこれまでの光を
長い長い手紙にうつして
彼女の影の部分に差しだした
光ってくれると信じていた

彼女の手紙は光と影の匂いがした
光と光が呼び合って
僕の空っぽが小さくなった
そして光も小さくなった

彼女の影は幻の光に満たされていた
僕の満月は彼女の満月の裏がわで
宇宙の遠い向こうの幻になった




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