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2014年11月11日17:13

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和歌と現代短歌とオチャラケ短歌(11/10〜11)


【和歌】(月)

かすみなき夜にもさやけき月なれど われなうつしそ恋うせにけり  

月見れば来し方ともに眺めつつ あふを契りしかの女を覚ゆ          〔女(め)〕

新月の鋭きに晒してゆく末の 命をかけたる業にいどめり 〔鋭(と)き、命(めい)、業(げふ)〕
     
天の原 望月の君なほならむ われを照らして雲なかくれそ  

恋ふばかり弓はり月の影に引く めてに強ひたるつるぞ切れにき 
      〔めて=馬手・右手、強(し)ひ〕


【現代短歌】

おとうとが森の広場の楠を背に少年達に囲まれている     

思い出す畳を伝ってふるわせる母の鼾はカミナリだった    

マーラーの交響曲の『巨人』去り 私の胸をティンパニが打つ   

私なら地面の上に立っている 草原を見れば走りたくなる  

助手席に奴を乗せた日々、いつだった 空に火の玉ビックリしたね

子の刻のひとり仕事場居のこりて サイレン、バク音、カンキセンの音

砂原の針の先にて憩う塵の 風に吹かれて失せるがごとし  

木の葉ちる うるおい断って地におちる 風にさらわれ と惑いながら  


【オチャラケ短歌】

*第一外国語(佐賀弁風)

秋じゃなか?春ば詠まんばて 言わすぎんた 詠めんてことも なかとばってん

*第二外国語(長崎弁風)

秋んごたる 春ば詠まんばて 言わすとなら 詠まれんことも なかとさね

*第三外国語(北九州弁風)

もう秋ばい!春を詠めっち ゆうんなら 詠んじゃあけど 詠んじゃろうかあ?

*和歌 (平安風)

秋なれど 春詠みたまへと のたまはば え詠まざりとは 申しはべりぬ

*現代
秋の日に 春の歌など 聴きたいと 思えばいつでも iTunesだよ
                   

                

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