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2014年11月06日20:36

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現代短歌(11/05〜06)


水も地もべたりと星につながれて風は鳥など飛ばして憩う   

雨風は許してはいない山間のアスファルト溶けて砂利剥きだせり
               
鳥は一度楠をとび立ち、かえり来るなかまに気づいて翼をかえす 

街路樹のタイルの歩道におとす影は背中が曲がっているように見える

病欠の従業員の机にて積み木あそびと我れ舞いおどる

誰の手か紙ひこうきは音もなく青くまぶしく夏の空から   

大丈夫。ねえ少しならいいでしょう?おまえの中のアクマがさけぶ 

その指がふれるふれる瞬間に僕の穢れが暴かれるかと   

むら雲の光にすけた艶やかさ月のまとった衣のようで   

久々に映像となった女優花劣化したねと冷えた風ふく  

なにげなく挨拶がわりにキスをした君の肩さきこの手のひらで  

別れると言うんだったら死んでやると言わず迎えた死んだような時

告白は言葉の門に遮られ合わぬ焦点に夕陽は沈む   

どしゃ降りに包み込まれた家の中座布団の上の君は微笑む   


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