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2014年11月04日18:32

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詩『迷子』


稲妻にサいた地の底の
やみの記憶が脳髄をつく

黒い点に固執する男のまなざしは
オしつぶされた世界に染まりつくして
宇宙のはての住人と通じている

天井の細長い恒星をよりどころに
カシャカシャと機械になって
まなこを通る色を記録しながら
抜けだした過去の信号をはじきトばし
幼児の草原にころがっている

男は腹にブラックホールをこさえて
命のドーナツをかかえて笑っている



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