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2014年10月28日01:49

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伊勢物語第二十三段異譚『井筒越え』


子どもありけるが、
むかしなるか いとあやし
人なるもぞ いみじくあやしき
かの子ども、井筒をこえけるは丈ならず
筒井にて跳ねありきけるは
足生えにけむ
髪、肩すぎぬといへどもさはあらざらむ
うで生へにけむ
井の中より出でしあをき身の
かはづやありけむ

さて、かはづどもあひにけるが
をとこ、河の見まほしく覚えければ
河内にいかむとぞいひてよめる

 大きなる河内ぞみずのながるるを
  ながめて我のおとがいおちむ

をんな、世にすさまじきものなりとて
井にいりにけり


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