mixiユーザー(id:1040600)

2014年08月22日00:48

118 view

■獺狐余話(16) / 「素数ゼミ」の話(3)

●2014年08月22日(金) 未明

 ▼「キツネくん。

   ほらっ、秋の風がはいって来るよ」


  「ナラトさん。

   ほんまですねー。

   秋風じゃないですか・・。

   静かな夜ですねー」




 ▼「さて、キツネくん。

   『素数ゼミの謎』の、石森愛彦さんの絵を

   アルバムにアップしたので、マイミクさんの中には、

   TVのミステリー番組と同じで、絵を見ただけで

   謎を解いてしまった人も、きっとおられると思う・・。



   そうすると、いまから、ボクが話すことは、TV風に言えば、

   ミステリー現場の観光名所とか、そんな場所で、犯人と、

   その他のミステリーの登場人物がみんな集まって、突っ立ったままで、

   主人公の刑事が語る『謎解き解説』を聞いているような感じで、

   ちっとも面白くないような気がするんだけれど・・」



 ▼「えっ、オレ、ようやく興味、わいてきたのに・・。

   氷河期に、素数ゼミの先祖たちは、どうやって、この時代を

   乗り切ったのか・・・、それっ、どうなったんですか・・?」


  
  「うーん。じゃあ簡単に、要点だけ話すことにしよう・・。

   キツネくん、それでいいかね・・」



  「ナラトさんの、簡単に・・とか、要点だけって、

   信用でけへんのですけど・・。

   まあ、オレとしては、素数の周期で大発生する謎を

   くしゃみが途中で止まったみたいな感じで、そのまま

   放っておかれるより、一定の回答を得たいと思いますが・・・」



 ▼「当然の意見だと思うよ・・。

   では、『本』の絵に、ちょっと説明書きを加えるような感じで

   説明してみようと思う・・・、 それでいい?」


  「ええ、結構です」



  「じゃあ、とりあえず、別ページで、アルバム『素数ゼミの謎』を
   
   開いておこう・・、そう、これか、上の『素数ゼミの謎』をクリックして・・」


 
 ▼「キツネくん。

   動物でも、植物でも、生命活動と気温は、とても密接な関係がある。

   多くの動植物は気温が上昇してくると、生命活動が活発になる。


   しかし、自分がどんな温度帯で生きていくか、これは長い歴史の中で、

   生き残りをかけた生存戦略によって、他の仲間と棲み分けるために

   自分に適した温度帯を利用している。



   さて、セミの場合でも

      
フォト


   土中の樹木の根から、栄養分を吸収するので、樹木がよく根をはって繁茂し、

   すくすく育ってくれるほうがいい訳だが、問題の「氷河時代」は地球上の

   平均気温は、5度近く下がってしまうんだ。


   「えっ、たったの5度ですか? 『氷河期』って、ずっと氷でとざされて

    いたんじゃないんですか?」

      
フォト



 ▼「いや、そうじゃなくて、もちろん、氷河が押し寄せてくる地域もあるが、

   地球全体としての『平均気温の差』は5度程度なんだ」


       
フォト




  「いま、日本近海の海水温の上昇が問題になっているけど、海洋全体の温度が
 
   1度上昇するってことは、大変なことなんだ。

   お風呂の湯を1度あげるのに、浴槽がもし1トンだとすれば、昔風にゆうと

   1000キロカロリーの熱量が必要だが、もし、地球の海全体の温度を1度

   あげるとなると、・・・、うーむ・・・、まあ、途方もない熱が必要になっ

   てくる・・」



 ▼「あははは・・、ナラトさん。

   具体的な数字がなくても、膨大な熱が必要なこと、オレでもわかります・・」



  「うっふん。 そこで『氷河時代』、成長が遅れ、生き抜くことが困難になった

   動植物は、子孫を残すことなく死滅していった・・・。


   ある動植物が死滅すれば、食物連鎖なんかもあるから、他の動物にも

   影響が出てくる・・。 先祖のセミの仲間も、あるものは絶滅しただろう・・」


      
フォト





 ▼「だが、『レフュージア』と言って、砂漠の中のオアシスみたいに

   氷河期に、比較的温暖で、以前の環境を保持したままの地域もあった。


      
フォト



   『レフュージア』のおかげで、絶滅をまぬがれ、生き残った生き物、

   つまり、幸運な動植物もいたわけだ・・。


   いつの世にも、『運』ちゅうものはあるもんだ・・、

   そうは思わないかね・・・、キツネくん!」



  「『うん』と返事をすればいいんですか・・?

   ナラトさん、どんどん、偉そうになってませんか・・・?」




 ▼「それはともかく・・・、セミのことなんだけど、

   この『本』には、はっきり書いてないけど、セミが1年サイクルで

   生活せずに、幼虫で土の中に数年もぐっているということが、そもそも

   通常の動植物と比べ、変わっていると思わないかね・・・」



  「ほんま、ナラトさん、偉そうな感じやなー・・」



  「あっ。ごめん、ごめん。
 
   バカほど教えたがる見本だナー・・、ついつい、地が出てしまうんだ。


   自戒、自戒!!」




 ▼「セミは、あの面構えを見てもわかるとおり、氷河期の樹木の根の

   乏しい栄養分をわずかにすすりながら、じっと堪えて、成長を

   待っていたのじゃないかナー。


   本来は、1年で卵から成虫になって、交尾し、その年のうちに

   死んでいく、他の虫たちと同じ暮らしをしていたのじゃなかろうか・・。


   ボクは勝手に、そう想像してしまんうだけど・・・」



  「ええっ、ちょっと待ってください。

   それ、ナラト説ですか・・、勝手な空想はやめてください・・」



 ▼「いや、根拠はないことも、ないんだ・・。

   氷河時代をどう過ごしたか、その方法は、その種によって

   いろいろあったと思われる・・・。


   セミ以外にも、幼虫期間が数年という虫は珍しくない。


   でも、セミのその期間は、他の昆虫と比べても長そうだ・・・。



   そういう虫たちは、氷河期に、成虫になるのに、今まで以上の年月を

   要して、じっと辛抱して、自分が大きくなり、成虫になった。


   そういう生き延び方が、セミや、その他、幼虫期間の長い虫にとっては、


   性分にあっているというか、最も適した方法だったのではないだろうか・・」




 ▼「一方で、多くの動植物は、仮に寿命が100年あったとして、

   長じて大人になれば、毎年毎年、自分に適した季節になれば、受粉し、交尾し、

   子孫を残すように努力しているじゃないか。


   それなのに、別のある種の植物は、何年かに一遍しか、花を付けず、

   実もならぬという、そんな種類もあるじゃないか・・。


   これは、一体どうしたことだろう。



   これも、何かの戦略なのだろうか?」




 ▼「えーと、ところで、動物で、成虫や大人になって、

   2年に1回とか、3年に1回とか、毎年でなく、隔年で

   交尾するヤツって、いたかナー・・???


   キツネくん、知らない?」



  「オレ、そんなの知りませんよ。そんなのいるんですか・・。

   また変なこと、ナラトさん考えていんるんですね・・!?」



  「いやー、もし、そんなのがいたら、それも戦略で、それらの戦略が


   氷河期の生き延び方と関係があるかもしれない・・・」




  「オレ、思うけど

   まあ、マイミクさんで、そんなこと、よくご存じの方が

   おられるかも知れない、とは思いますけど、


   まず、一笑に付されると思いますよ!」




   ★★★  ★★★  ★★★  ★★★  ★★★

 ▼「音楽掲示板」案内 ―――― 2014/08/22
  ―― " Music is Love in search of a word. " ――――――――――― 
  ムード音楽掲示板
  ムードきょうの一曲!(動画)」 次項有(listen) ←8/22「時間よ止まれ / すぎもとまさと」
  ムードきょうの一曲!号外」 次項有(sample)
  ムードもっと音楽を!
  ムードBGMチャンネル」 1/2/3/4/5/6/7/8/9/0
   ※ BGM・ラジオ局 「0ch」(20ch) 8/17更新   
  ――――――――――――――――――――――――――――――――
  ■yahoo案内
   「ホームページ」「naratoブログ」「楢門二樹ブログ」「音楽掲示板」「詩人インデクス
  ――――――――――――――――――――――――――――――――
  ■「音楽ブログ」案内
    ※ 「音楽ブログ(1)」 :楢門二樹ブログ/「きょうの一曲!」
    ※ 「音楽ブログ(2)」 :naratoブログ/「BGM / ラジオ局」
    ※ 「音楽ブログ(3)」 :キツネのブログ/「次の一曲!(候補曲)」
  ――――――――――――――――――――――――――――――――
  ■新「narato スペシャル」案内
    ※ 新「narato スペシャル」 :「山本伸裕氏・定期講座」
  ――――――――――――――――――――――――――――――――
 


1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する