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2014年08月21日01:05

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■獺狐余話(15) / 「素数ゼミ」の話(2)

●2014年08月20日(水) 曇り

 ▼「ナラトさん。何やってるんですか・・?」


  「うーむ、これ、これ見てるんだけど・・・」


  「『東京大衆歌謡楽団』ですか・・、へえー

   この人いい声してますねー」


  「そうだろう、昭和歌謡の可能性を見直す、ってのが

   また、いいだろう・・・」


     





 ▼「へえー、そうなんですか?

   でも、ナラトさん、やること、やってからにしましょう。

   マイミクさんのコメントに、返事もまだでしょう・・」




 ▼「じぁ、かいつまんで、キツネくんの疑問とゆうか

   『素数ゼミの謎』の要点だけ話すことにしよう。


   この『本』は中学生くらいを対象にした絵本なんだけど、

   その雰囲気を知ってもらうために、「アルバム」にアップ

   しておいたよ」




 ▼「さて、キツネくん。

   問題の第1点は、「素数ゼミ」はなぜ13年とか17年とか
  
   普通のセミより長い期間、地中にいるのか、

   そして、問題の第2点は、なぜ「素数」という奇妙な数字を

   周期としているのか、という点だ。



   そして、第3点の問題は、ある特定の地域だけで、なぜ「大発生」

   するのか、ということだが、まあ、問題の1と2が、わかれば

   問題3は連動しているので、自然にわかると思う・・・」



  「ええっ、ほんまにオレでもわかりますか・・?」


  「ああ、きっと鋭い感覚をもったキツネくんなら、なんなく

   理解できると思うよ」


  「ナラトさん、人おだてるの上手いから、ほんまかナ・・・?」




 ▼「ところで、キツネくん。

   セミは歴史上、いつごろ、この地球に出現したのだろうか・・?」



  「ちょ、ちょっと待ってください。なんで、オレに質問するんですか・・、

   オレがそんな事、知ってるとでも、ナラトさん思ってるんですか。

   オレに恥、かかせないでください・・」



  「いや、ここには二人しかいないから、私は、きみに質問するしか

   ないじゃないか・・。それに、知らないことは何もなにも恥じゃない。


   知らないのに、知ってるように思っているほうが、よっぽど問題なんだ

   けど、その話は、ひとまず置いておいて、キツネくん、どう思う・・?


   セミと人間では、どっちが先に地球上に現れたと思いますか・・?」



 ▼「あれれれ、ナラトさん。

   なんか、先生みたやないですか・・、いややなー。

   

   オレ、よう知らんけど、むかーし、昆虫というのは、

   「にんげん」より先に地球におって、ゴキブリなんかも

   人間の先輩にあたるって、聞いたことあるわ・・」



  「キツネくん、よく知ってるじゃないか。

   そのとおりなんだ!」


  「ナラトさん、また、人をからかう・・。

   からかうのは人だけにして、キツネをからかうのは

   やめてください」


 ▼「いゃ、失敬。からかっちゃいないが、そうなんだ。

   いまから3億6000万年前、古生代の石炭紀といわれる時代、

   巨大トンボが空を飛び、ゴキブリなどの昆虫が大いに栄えたんだが、

   セミもこの時代に登場したんだ。


   地球に生命のもとになるものが現れたのは、古生代の前、先カンブリア時代で、
   いまから約38億年前、海中に生命の元が誕生した、といわれている。

   そして、古生代に入り、最初のカンブリア紀(約5億8000前年)に、

   「カンブリア爆発」と呼ばれる生物の大発展があった。有名な三葉虫なんかも
 
   現れた・・」




 ▼「なんか、悠久な話ですねー。

   『素数ゼミ』と、なんか関係あるんですか・・」



  「きみ、きみ。そんなに結論を急ぐことはないさ・・。

   ゆっくり、生命の歴史に思いを馳せるのも、悪いことじゃない・・。

   めったに、そんなこと、しないじゃないか・・」


  「そりゃぁ、そうですけど、話がちがうんじゃないですか・・。

   かいつまんで、要点だけを・・、って言ってたくせに・・」



 
 ▼「まあ、そう焦らずに・・。私が言いたいのは、古生代に生命は

   いまとはかなり違った姿・形をして地球上に出現し、栄えたって

   こと。



   カンブリア紀に続くオルドビス紀(5億1000万年前)には

   原索動物(げんさくどうぶつ・海中に漂う生物)が現れ、次の

   シルル紀(4億4000万年前)には腕足類(長い脚をもった貝のような

   生物)が出現した。



   シルル紀の次のデボン紀(4億1000万年前)には、魚類が大発生し、

   両生類も登場してきた。シーラカンスや肺魚もこの時代に生まれた」




 ▼「デボン紀の次が、3億6000千年前の、昆虫が栄えセミが登場する

   さっき話した『石炭紀』なんだ。



   そして、古生代の最後は、この石炭紀の次の、ペルム紀(二畳紀)で

   爬虫類が発展し、恐竜の先祖なんかも現れるんだ・・」



  「ナラトさん。人間はいつ現れるんですか・・。まだ、まだ

   出現しないんですか・・?」




 ▼「そうなんだ。 あとで『地質年表』を見てもらうとして、「古生代」の

  次の「中生代」が過ぎ、その次の「新生代」に入り、その「新生代」の中の

  「第4紀更新世」(180万年前)に、ようやく『原人』と呼ばれる人間の

  先祖が現れるんだ・・・」



  「へえーっ、人類って、そんなに後から出現した「新参者」だったんですか・・」

フォト

                       「地質年代表(拡大版) こちら」




 ▼「そう、セミの出現に遅れること、実に3億5000万年。

   セミは、それほど古く、人間よりずっと以前に地球に現れ、

   現在まで、生き続けているんだ。


   それに比べれば、人類の歴史なんて、セミとは比較にならないくらい

   浅い歴史しかない。


   3億6000万年も生きてきたセミと、たった180万年しか生きてない

   人間とでは、その歴史、その時間の長さは、比較するのもおこがましく、

   人間の想像を絶している、と言っても過言ではない・・」



  「うーん。そう言われると、ほんま、セミの顔って、なんか、古色蒼然

   化け物みたいな面構え、してますよね」



 ▼「でも、キツネくん。

   『氷河期』って聞いたこと、あるでしょう・・?」


  「ああ、知ってます。積もった雪が氷になり、その氷が溶けずにいっぱいになって、

   北極や南極や高い山から、川のように滑り出し、陸にも海にも広がって

   ついには、日本も大陸と陸続きみたいになった、って聞きました」


  「そう、その『氷河期』なんだけど、人類が出現した『第4紀更新世』というのが

   それにあたり、『氷河期』(地質年代表では「氷河時代」ともいう)なんだ。


   そして「氷河時代」は、この『第4紀更新世』だけでなく、過去に何回かあり、

   ここ10億年のあいだにも、4回の「氷河時代」があった、とされている」



  「へえーっ、そうなんですか? 過去に何回も「氷河時代」は、

   あったんですか・・・」



 ▼「そうなんだ。なぜ「氷河時代」がやってくるかは『本』を読んでもらうとして、

   人類が出現したのは、温暖なときではなく氷河期で、大型の哺乳類が次々と

   絶滅したんだ。 


   こう言ってはなんだけど、その隙を狙うかのようにして、人類の先祖の

   『原人』が現れたんだ。


   氷河時代は、生き物にとっては厳しい時代なんだ。


   どうやって、生命をつないでいくか・・・。

   これは大きな課題で、それぞれの生き物は、動物とっても、植物にとっても

   つらい過酷な試練だったんだ・・」



  「へえー、そうなんですか・・」


  「そう。どうやって、氷河時代をしのいで行くか、この試練を乗り切ったものだけが

   次の時代に、生命をつなぐことができんだ。 キツネくん!」



 ▼「ナ、ナ、ナラトさん。

   興奮しないでください。 オレの顔に、唾が飛んできてます・・。

   ああ、きたなー・・」


  「そんなことより、キツネくん。

   実は、この氷河時代を乗り切るということと、きょうの『素数ゼミの謎』

   とが、実は、つながっているんだよ!」


  「へーえ、そうなんだ・・。

   なんか、面白くなってきたですねー」


  「そうだろう、キツネくん。

   でも、きょうはここで、おしまい」


    
   ★★★  ★★★  ★★★  ★★★  ★★★

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