●2014年08月20日(水) 曇り
▼「ナラトさん。何やってるんですか・・?」
「うーむ、これ、これ見てるんだけど・・・」
「『東京大衆歌謡楽団』ですか・・、へえー
この人いい声してますねー」
「そうだろう、昭和歌謡の可能性を見直す、ってのが
また、いいだろう・・・」
▼「へえー、そうなんですか?
でも、ナラトさん、やること、やってからにしましょう。
マイミクさんのコメントに、返事もまだでしょう・・」
▼「じぁ、かいつまんで、キツネくんの疑問とゆうか
『素数ゼミの謎』の要点だけ話すことにしよう。
この『本』は中学生くらいを対象にした絵本なんだけど、
その雰囲気を知ってもらうために、「
アルバム」にアップ
しておいたよ」
▼「さて、キツネくん。
問題の第1点は、「素数ゼミ」はなぜ13年とか17年とか
普通のセミより長い期間、地中にいるのか、
そして、問題の第2点は、なぜ「素数」という奇妙な数字を
周期としているのか、という点だ。
そして、第3点の問題は、ある特定の地域だけで、なぜ「大発生」
するのか、ということだが、まあ、問題の1と2が、わかれば
問題3は連動しているので、自然にわかると思う・・・」
「ええっ、ほんまにオレでもわかりますか・・?」
「ああ、きっと鋭い感覚をもったキツネくんなら、なんなく
理解できると思うよ」
「ナラトさん、人おだてるの上手いから、ほんまかナ・・・?」
▼「ところで、キツネくん。
セミは歴史上、いつごろ、この地球に出現したのだろうか・・?」
「ちょ、ちょっと待ってください。なんで、オレに質問するんですか・・、
オレがそんな事、知ってるとでも、ナラトさん思ってるんですか。
オレに恥、かかせないでください・・」
「いや、ここには二人しかいないから、私は、きみに質問するしか
ないじゃないか・・。それに、知らないことは何もなにも恥じゃない。
知らないのに、知ってるように思っているほうが、よっぽど問題なんだ
けど、その話は、ひとまず置いておいて、キツネくん、どう思う・・?
セミと人間では、どっちが先に地球上に現れたと思いますか・・?」
▼「あれれれ、ナラトさん。
なんか、先生みたやないですか・・、いややなー。
オレ、よう知らんけど、むかーし、昆虫というのは、
「にんげん」より先に地球におって、ゴキブリなんかも
人間の先輩にあたるって、聞いたことあるわ・・」
「キツネくん、よく知ってるじゃないか。
そのとおりなんだ!」
「ナラトさん、また、人をからかう・・。
からかうのは人だけにして、キツネをからかうのは
やめてください」
▼「いゃ、失敬。からかっちゃいないが、そうなんだ。
いまから3億6000万年前、古生代の石炭紀といわれる時代、
巨大トンボが空を飛び、ゴキブリなどの昆虫が大いに栄えたんだが、
セミもこの時代に登場したんだ。
地球に生命のもとになるものが現れたのは、古生代の前、先カンブリア時代で、
いまから約38億年前、海中に生命の元が誕生した、といわれている。
そして、古生代に入り、最初のカンブリア紀(約5億8000前年)に、
「カンブリア爆発」と呼ばれる生物の大発展があった。有名な三葉虫なんかも
現れた・・」
▼「なんか、悠久な話ですねー。
『素数ゼミ』と、なんか関係あるんですか・・」
「きみ、きみ。そんなに結論を急ぐことはないさ・・。
ゆっくり、生命の歴史に思いを馳せるのも、悪いことじゃない・・。
めったに、そんなこと、しないじゃないか・・」
「そりゃぁ、そうですけど、話がちがうんじゃないですか・・。
かいつまんで、要点だけを・・、って言ってたくせに・・」
▼「まあ、そう焦らずに・・。私が言いたいのは、古生代に生命は
いまとはかなり違った姿・形をして地球上に出現し、栄えたって
こと。
カンブリア紀に続くオルドビス紀(5億1000万年前)には
原索動物(げんさくどうぶつ・海中に漂う生物)が現れ、次の
シルル紀(4億4000万年前)には腕足類(長い脚をもった貝のような
生物)が出現した。
シルル紀の次のデボン紀(4億1000万年前)には、魚類が大発生し、
両生類も登場してきた。シーラカンスや肺魚もこの時代に生まれた」
▼「デボン紀の次が、3億6000千年前の、昆虫が栄えセミが登場する
さっき話した『石炭紀』なんだ。
そして、古生代の最後は、この石炭紀の次の、ペルム紀(二畳紀)で
爬虫類が発展し、恐竜の先祖なんかも現れるんだ・・」
「ナラトさん。人間はいつ現れるんですか・・。まだ、まだ
出現しないんですか・・?」
▼「そうなんだ。 あとで『地質年表』を見てもらうとして、「古生代」の
次の「中生代」が過ぎ、その次の「新生代」に入り、その「新生代」の中の
「第4紀更新世」(180万年前)に、ようやく『原人』と呼ばれる人間の
先祖が現れるんだ・・・」
「へえーっ、人類って、そんなに後から出現した「新参者」だったんですか・・」
「
地質年代表(拡大版) こちら」
▼「そう、セミの出現に遅れること、実に3億5000万年。
セミは、それほど古く、人間よりずっと以前に地球に現れ、
現在まで、生き続けているんだ。
それに比べれば、人類の歴史なんて、セミとは比較にならないくらい
浅い歴史しかない。
3億6000万年も生きてきたセミと、たった180万年しか生きてない
人間とでは、その歴史、その時間の長さは、比較するのもおこがましく、
人間の想像を絶している、と言っても過言ではない・・」
「うーん。そう言われると、ほんま、セミの顔って、なんか、古色蒼然
化け物みたいな面構え、してますよね」
▼「でも、キツネくん。
『氷河期』って聞いたこと、あるでしょう・・?」
「ああ、知ってます。積もった雪が氷になり、その氷が溶けずにいっぱいになって、
北極や南極や高い山から、川のように滑り出し、陸にも海にも広がって
ついには、日本も大陸と陸続きみたいになった、って聞きました」
「そう、その『氷河期』なんだけど、人類が出現した『第4紀更新世』というのが
それにあたり、『氷河期』(地質年代表では「氷河時代」ともいう)なんだ。
そして「氷河時代」は、この『第4紀更新世』だけでなく、過去に何回かあり、
ここ10億年のあいだにも、4回の「氷河時代」があった、とされている」
「へえーっ、そうなんですか? 過去に何回も「氷河時代」は、
あったんですか・・・」
▼「そうなんだ。なぜ「氷河時代」がやってくるかは『本』を読んでもらうとして、
人類が出現したのは、温暖なときではなく氷河期で、大型の哺乳類が次々と
絶滅したんだ。
こう言ってはなんだけど、その隙を狙うかのようにして、人類の先祖の
『原人』が現れたんだ。
氷河時代は、生き物にとっては厳しい時代なんだ。
どうやって、生命をつないでいくか・・・。
これは大きな課題で、それぞれの生き物は、動物とっても、植物にとっても
つらい過酷な試練だったんだ・・」
「へえー、そうなんですか・・」
「そう。どうやって、氷河時代をしのいで行くか、この試練を乗り切ったものだけが
次の時代に、生命をつなぐことができんだ。 キツネくん!」
▼「ナ、ナ、ナラトさん。
興奮しないでください。 オレの顔に、唾が飛んできてます・・。
ああ、きたなー・・」
「そんなことより、キツネくん。
実は、この氷河時代を乗り切るということと、きょうの『素数ゼミの謎』
とが、実は、つながっているんだよ!」
「へーえ、そうなんだ・・。
なんか、面白くなってきたですねー」
「そうだろう、キツネくん。
でも、きょうはここで、おしまい」
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
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