■狐思庵日乗(57)　「飯待つ間　(3)」

●2014年08月16日（土）

　▼「ナラトさん。

　　　高浜虚子の『子規居士と余』、全文を『書き写しノート』に

　　　書き写すのは無理ですよ。長すぎます・・」


　　
　　「岩波文庫の、高浜虚子『回想　子規・漱石』にも『子規居士と余』は

　　　収められているし・・・、


　　　興味ある人は、『青空文庫』か『岩波文庫』で

　　　読んでいただくことにしましょう・・」



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 高浜虚子『回想　子規・漱石』(岩波文庫)







　▼「ええ、ナラトさんの言うとおり、

　　　子規の『九月十四日の朝』だけを読むのは片手落ちで、

　　　虚子の『子規居士と余』は、ぜひとも、併せ読んでもらいたい

　　　ものです。


　　　そうすると、子規と虚子との二人に関係や、なかなかに

　　　二人ともくせ者である・・、ちゅうことがわかって

　　　おもしろいのですが・・・、ねー」




　▼「オレ、ぼちぼちなら、『子規居士と余』の最終章、(十四)を

　　　書き写しましょうか・・・。


　　　虚子さんには、『九月十四日の朝』を筆記したのは、この俺だ

　　　ちゅうような雰囲気があり、(十四)の子規さんが亡くなる場面、

　　　これは、『九月十四日の朝』と対になっていて、しかも、

　　　名文ですよね・・・」


　　「ああ、ナラトさんは前に、子規全集の月報から、

　　　富士正晴『子規と虚子』をミクシイに書き写したでしょう・・、


　　　あれもおもしろかったですねー」



　▼「ナラトさん。

　　　月報には、子規が従軍記者のとき、森鴎外に会った話を

　　　虚子が信用しない、ということが書かれてましたね。


　　　これも、二人に関係が、どうゆう感じだったか知るうえで、

　　　参考になりますね・・・」



　　「ナラトさん、ぼちぼちでいいから、日記やそのほか、

　　　『子規』について、ちょっと整理しませんか・・・」


　　　　
　　　★★★　　★★★　　★★★　　★★★　　★★★

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