●2014年07月01日 (火) 晴れ
▼「七月」に入った。
伊東静雄に、『七月二日・初蝉』という詩がある。
『八月の石にすがりて』は、ホームページの「今月の詩」に
何度か掲載した。
夜が明けると、七月二日であるが蝉は鳴きだしそうにもない。
▼ある日の道々撮った写真を並べているだけの『熊内まで』も、7回目と
なった。
特別に、この日に何かがあったわけでもない。
いつものように歩いて、ときどき立ち止まって
シャッターを押す。
横尾の空や雲を撮っているのと
同じである。
何の変わり映えもしない、同じか似たような場所で、
これも同じか似たようなアングルで、変哲もない対象を
撮る。
▼「定点観測」などという洒落たものではない。
仕事をしていたとき、妙法寺駅から家に帰る途中、
椿谷公園の階段に差し掛かる手前で、私はよく空を
見上げた。
月を見るために。
三日月から上弦の月になり、満月の夜を迎える。
そして下弦の月になり、新月となる。
ただ、それだけのことであるが、
よく月を見上げた。
▼自分でもよくわからないが、
そうすることで、
いまここにいることを
独り思い、確かめるようなところが
あるのかもしれない。
▼あの日も、生田神社から北野坂を歩きながら
歩くことで、独り思い、確かめていたのだろうか。
デジカメで写真を撮ることは
もうできないのに、
ビールが飲みたいと思っていたのに、
夏のような街中を歩いた。
ジャズを演奏する『
ソネ』や、『
グリーン・ドルフィン』の店を過ぎ、
新幹線の新神戸駅に出た。
そこから、東に上る坂道がある。
坂道の入口は道路に街路樹が張り出して
木陰をつくっていた。
▼この道を通るのは、震災以来である。
震災直後には、鉄道が寸断され
復旧の進捗によって、日々、通勤のコースが変わった。
須磨から三宮まで、なんとか行けるようになって
その先、JRは東行きがまだ不通だった。
神戸市バスの何系統であったか、三宮から阪急六甲のほうに行く
バスが、道路が復旧して走るようになった。
そのバスが通ったのは、この道である。
▼細い道は、六甲山の裾野を登っていく格好になり、
南に摩耶埠頭など、神戸の港が眼下に見えてくる。
そうだ、こんな風景を見たことがあった。
歩きながら、もう20年近くなる
むかしの記憶を思い出していた。
『熊内』は「くもち」と読む。
市バスのバス停に「
熊内5丁目」という
標識を見て、私はようやく引き返し、
どこかでビールでも飲もうとおもった。
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