■「死は好奇の対象である」

●2014年05月16日（金）　晴れ

　▼妻は５時を少し過ぎたころ、起きてきた。
　　
　　シャンソンの友人が地域の「ウオーキング・クラブ」に参加していて、
　　年１回、クラブの慰安旅行があり、それに２、３年前から誘われて、
　　妻もいっしょに行くようになった。

　　ウオーキング・クラブでは、バスを１台チャーターするので、クラブ会員の
　　友人にも参加を呼びかけて、なるべく「満車」で走るようにしているらしい。

　　かなり前からこの慰安旅行は行われており、バス会社もいろいろ企画を練り
　　だいたい日帰り旅行であるが、毎年、行き先を変え、今年は徳島らしい。

　　観光バスはクラブのある東多聞までやってくるので、一度、友人宅に寄り、それから
　　出発時刻の８：１０までに集合場所に集まるので、こんなに早く起きて準備をしている
　　のだ。

　　いつもは、行き先くらいは告げていくが、それ以上、私も聞かないのであるが、
　　今回は、「旅程表」を置いていった。

　　まあ、高齢者が増えてきたら何があるとも限らない。


　▼きのうは、来年２０００年会も１５周年を迎えるので、花見大会に来られなかった
　　ＭＢさんを訪ね、見舞いかたがた、これからの「会」について相談した。

　　神戸電鉄の志染駅前で待ち合わせしたのだが、車でやってきたＭＢさんがドアを
　　開け、歩き出して、私は驚いた。

　　そろーり、そろーり、と脚をゆっくり交互に出して、歩を運んでいる。

　　肺がんで片肺を切除してからも、花見大会や忘年会に参加しており、そのときは
　　こんなではなかった。


　▼「会」は１０年前に総会を開催し、会の目的を達したので、これからは任意の
　　「親睦会」ということになっている。

　　しかし、世話役など、会に積極的にかかわった常連で、花見大会・ビール大会・
　　忘年会の、年３回の催しをやってきた。

　　１０数名の中で、物故者が２人、脳梗塞で倒れた者２人である。
　　
　　県立図書館と市立図書館に「納本」が終わり、私たちの「本」の書評が掲載された
　　「ロバアト・オウエン協会年報」も入手したし、来年は、あと１万円ちょとある残金も
　　使い切り、会計報告をして、一旦「区切り」をつけることにした。

　　それで、ＭＢさんも「会」の催し参加せねばと思うこともなかろう。


　▼先日、ＴＶでは、爆笑問題の二人が猫ビルに立花隆を訪ねる番組をやっていた。
　　「臨死体験」の話なども出て、自分の死がどんなものであるか興味があるという。
　　「楽しみ」とまではならないまでも、死は一度しか体験できぬものなので、
　　それがどんなものなのか、自分の死をよく知りたいと「好奇心」を語っていた。

　　「七十歳を過ぎたら、そう思うようになるよ」と立花は、爆笑問題の二人に
　　言っていた。



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