●2014年03月11日 (火) 晴れ
▼あれから３年。
おそらく多くの人が、３年という時の流れのことを
思ったにちがいない
被災地であろうとなかろうと
被害にあったか、あわなかったのかの
別なく
どこでも時は流れ
私たちの記憶はその分
遠ざかかる
遠ざかる分
わたしたちは
新しい時間に向かう
むかし谷中という村があったという
３年という時が流れ
谷中の鉱毒とは別の見えない鉱毒が
音もなくじわじわと
土中や海中や空中にしみ出して
それが時の流れのように
未来に流れていく
その流れを
ただ、むなしく眺めているだけでは
未来は見えてこない
だが、未来を見るために
何が必要なのか
その方法が
私にはわからない
わかることは
じわじわと見えない鉱毒が
どんな容器につめようと
時の流れとともに
いつか、じわじわと
流れでてくるだろうという
この確かなおそれのこと
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