●2014年03月07日 (金) 曇り
▼きょう妻は、職場の4人の友人と遊びに
行くといって出かけた。
帰ってきて「どうだった? 楽しかった?」
と聞く。
どこに行き、何をして、どう楽しかったか、
それを知りたいワケではない。
妻が出かけ、そして出かけた分、楽しかった、という
そういうことであれば、それでいいので、
だいたい、そうやって
妻が帰ってきたとき、玄関で尋ねる。
もし、楽しくなかったら・・?
それじゃ、今度出かけたときは
楽しいように・・・、
と、思うくらいの事だ。
▼妻が出かけて、私はイイモトくんに
電話した。
電話すると、前借りた「本」を返さないといけないし・・
寄ろうかと思ったりしていたのだけれど、あんまりお邪魔するのも、
と思って・・、と言う。
だったら、うちの奥さん出かけているし、いま暇だったら
来たら・・、と答えた。
かぼちゃの炊いたのがあり、家で漬けたきゅうりがあり、
ほうれん草とベーコンの炒めた朝の残りがあり、
それと、がんもどきもあった。
まあ、これで、一杯いけるか、という算段だった。
▼がんもどきに入ったぎんなんなんか、これはうまいと言って
イイモトくんは、食べながら、
先日、いわしの煮付けを作ったそうで、これが不味くて、
食えぬ代物に仕上がった、という話を私にした。
で、私は、いわしのはらわたは取ったか、聞くと
取らなかったという。
で、また、調味料は、味付けは・・・、と聞いたら
ブイヨンを入れたと言う。
私は、いわしのはらわたの苦みとブイヨンと醤油で味付けした
煮付けの味を想像してみて、口の中が、もわっとしてきて、
吐き気を催しそうになった。
▼それでも、細かく聞くと、ちゃんとしようがを刻んで入れて
大根をいっしょに煮付けるような工夫もしている。
いわしの煮付けに大根は、まあ好き好きだけど、あんまり
取り合わせとしてはよくない。
大根は、いったん下ゆでして(これもしなかったと言う)、
豚のバラ肉なんかと一緒に炊いたら旨い、と教えた。
また、味付けだが、聞くと、煮汁が白っぽかったという。
醤油を節約したのだという。これにも唖然とした。
年金暮らしとは言え、食事療法で塩分ひかえめでもなければ、
どーして醤油なんか、節約するの、と私は言った。
醤油と砂糖と酒少々、次第に煮詰まってくるから、
途中で味見して・・・、とまた教える。
教えるだけでなく、また、こんど、イイモトくんの家に行って
実地指導することにした。
▼妻は、帰りにコープに寄って、いかなごを買って
きていた。
今年は、2月28日から「いかなご漁」が解禁になった。
また、どの家からも「くぎ煮」を作る醤油の煮詰まる匂いが
するシーズンがきた。
我が家は「くぎ煮」を作らない。いただくばっかりだ。
くぎ煮の佃煮もうまいが、いかなごは、この春先だけに食べられる
釜揚げのいかなごが、うまい。
酢醤油で食う。
そして、イイモトくんのことを報告し、
「こんど行って、大根炊いてくるわ!」
と妻に言うた。
▼備忘:蛇足とタイトル
きょうは、2つ「フクシマ」の番組を見た。
ひとつは、「ニュース9」で、避難区域の解除があっても
帰るにも帰れない仮設住宅のお年寄りたち。
もうひとつは、ドキュメンタリーで、大熊町の立ち入り禁止区域で
町にかえるために奮闘する「じいさん」の話。
きょうのタイトルは『「パンセ」 と 吉本隆明』だったが、
最初の書き出しで、長引いて、こんな話になった。
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