昨年に続き、東京交響楽団のジルベスターコンサートに行った。
昨年は代替会場だったが、今年は東京交響楽団の本拠地であるミューザ川崎で開催だ。
本日のプログラムは次のとおりである。
・バーンスタイン:キャンディード序曲
・佐山雅弘編:アラウンド・アバウト・ジルベスター
・ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲
・フランク:コラール第3番
・ヘンデル:オルガン協奏曲 変ロ長調
・ヴェルディ:歌劇「アイーダ」〜凱旋行進曲
・ワーグナー:歌劇「タンホイザー」 大行進曲『歌の殿堂を讃えよう』
・サンサーンス:交響曲第3番「オルガン付き」第2部
指揮:秋山和慶
管弦楽:東京交響楽団
ピアノ:佐山雅弘、小川典子
オルガン:松居直美
合唱:MUZAジルベスター合唱団
司会:梅田陽子
盛りだくさんなプログラムであるが、今日は気楽にリラックスして楽しむコンサートである。
ノリのいい「キャンディード序曲」に始まり、つづいて佐山さんの登場。「アラウンド・アバウト・ジルベスター」ってどんな曲かと思ったが、モンクの「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」、ガーシュインの「へ調の協奏曲」に佐山さんのオリジナル作を加えた3楽章のこれまたノリのいい、ピアノと管弦楽で演奏される曲である。なんだか、クラシックの演奏会というよりはジャズでも聴いているような気分になる。
このあとは「クラシックに切り換え」なのだが、その前に司会の梅田陽子さんによる佐山さん、秋山さんの紹介とトーク。「今年はどんな年でしたか」という在り来たりな質問からはじまったが、司会者がうっかり(?)「秋山さんは鉄道好きとしても有名ですが、JR九州の七つ星トレインも登場しましたね」なんて話を向けてしまうから、このあとは秋山さんによる長めの鉄道話になってしまった(笑)。梅田さんがタイミングを見て話を止め、続いて小川さんによるラフマニノフのパガニーニ狂詩曲。小川さん得意のラフマニノフで、パワフルな演奏を聴かせてくれた。
後半はオルガンの松居さんが登場。オルガンソロによるフランクの曲を厳かな気持ちで聴く。この曲を聴くのは初めてだ。フランクのオルガン曲はホールのパイプオルガンで弾いたが、次のヘンデルの協奏曲はステージに降りてきて、ポジティブオルガンを弾く。ヘンデルは普段あまり熱心に聴いてはいないが、これは超有名なあの曲である。
ここで、司会者による小川さんと松居さんの紹介があり、次は合唱も加わって、今年200年祭だったヴェルディとワーグナーのオペラからそれぞれ1曲ずつ。ここで大いに盛り上がったところで、最後はサン・サーンスの交響曲第3番を第2部からの演奏である。小川さん、佐山さんもピアノ連弾で演奏に参加。演奏前の小川さんのトークでは、「ソリストとして弾く時は自分の好きに弾けるけど、オケの一員として弾くのは難しい。4小節以上は数えられないので、どこから入っていいか分からなくなってしまう」などと言っていたが、もちろん全然問題なかった。
プログラムはここで終わりだが、最後にアンコールはエルガーの「威風堂々」を、合唱、オルガン、ピアノ付で演奏し、今日の演奏会を締め括った。
来年も引き続き、クラシック音楽を気楽に楽しみたいと思いつつ、会場をあとにして大晦日の川崎の町へ。
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