■獺狐余話(1)　「もしもし　きつねくまぞう　です」

●2013年12月18日(水)　　雨

　▼もしもし、きつねくまぞう　です。
　　ナラトさんとは、ずっとまえ、ある「本」で知りおうたんですけど・・。

　　顔はこんな顔、してます・・。

　　　

　　見たこと、ないですか？

　　こんな「本」も、しらんですか？
　　
　　　


　　よわってもーたナ・・。

　　ナラトさんとの、いきさつ、ここに
　　ナラトさん、書いとんやけど・・。

　　　 ●ニセ管理人日記


　▼まあ、そのうち、オレのこと
　　わかってもろたら、ええけど・・。


　　きのおの晩から、ナラトさんとこ、来とんので
　　はじめに、あいさつしといた方がええかと、思うたんで・・。

　　オレ、何年ぶりりやろ、この家、来たの？



　▼「ニセ管理人」しとったころは、ナラトさんの
　　つとめとるマンションには、よう行っとたんや。


　　家の方は、奥さんおらんとき、ときどき行ったことあるだけで、
　　こんど、来るの久しぶりで、迷うてもうて・・。

　　　　

　　たしか、この団地・・。


　　　　

　　まちがい、ないわ。ここが団地の入り口で・・。




　　やっぱり、夜道は、わかりにくいわ・・。

　　石段を登って・・、そうそう。


　　　　



　　このあたり・・。
　　あっ、お月さん、出てるやないか。


　　　　


　　まん月や。



　　どこも、窓の灯りついてーへんナー・・。

　　　　



　　高層マンションも、まっ暗や。

　　　　



　　みんな寝てるでー。

　　　　

　　あれっ、インターホン！　変わっとるやんか。

　　　　　　

　　もしもし、きつねくまぞう　です。

　　ナラトさん、起きとう？