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2013年11月26日17:21

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■「鶴見俊輔の問題」と『エセー・読者に』

●2013年11月26日(火)  晴れ 

 ▼「アンタ、ほんとにいいの。ワタシ出かけるよ」
  「ああ、ええよ!」

  妻は、垂水で、女友達の集まりがあって、帰りは
  遅くなるし、私が昼を食べていないから、何か
  作っておこうか、聞いた。

  冷蔵庫を開ければ、冷凍食品のほか、食べるものは
  いくらもあるので、そう返事して玄関に行った。


 「どう?」
 「ええんじゃないの」

 きょうは、ハンチング風の厚手の起毛したような
 毛羽立ちのある帽子をかぶり、コートも厚手だ。

 予報では、朝よりも今夜のほうが冷え込むということだ。

 「こけて、転げんように!」と、からかい半分に言うと、
 「誰が転げるかァー!」と
 元気に出ていった。


     ・・・・・・・


 ▼ゆうべは、「哲学者・鶴見俊輔が語る日本人は何を捨ててきたのか」
  (NHK教育 「未来潮流」 1997年3月15日放送。関川夏央との対談)
  を聴いたり、「美空ひばり」を聴いたりして、朝まで起きていた。


  妻が帰ってきて、もし

   「アンタ、寝た?」と聞いたら
   「あぁ、あれからちょっと寝たわ!」

  と、半分バレている嘘をつくことにして、
  私は、パソコンのある私の部屋に向かった。


 
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■「鶴見俊輔の問題」と『エセー・読者に』


 ▼「鶴見俊輔」についての、次の「日記」書くために、私は「自分の母」に
  ついて書いた「日記」を検索した。

  すると、多くの発見があった。

  自分で書いていても、すっかり忘れている「日記」のことや、いま
  思い出そうとしても、細かなことが全然浮かんでこないことについて
  詳しく書いてある「日記」があることなど、いっぱいあった。

  「父」については、書いたことを覚えているし、たくさん書いたように
  思っていたが、意外と、「母」についても書いている。それも、「父」以上に
  かなりの量を書いている。


 ▼もちろん「孫」はけっこうあるが、「妹」「叔父」「叔母」「義父」「義母」
  などについて書いている。

  そして、「モンテーニュ」の「読者へ」も書き写している。
 

  だから、いま書いている『「金子ふみ子」と鶴見俊輔』などのように、
  テーマを外に向ける必要など、ちっともないのだ。

  「鶴見俊輔」を書き始めて、途中で私は気が付いた。
  それで、とりいそぎ、「緊急順不同」のメモ書きなどしたのだ。


 ▼鶴見俊輔が、いつごろから、「ウィキペデア」に書いてあるような
  学者以前の「自分自身」を「問題」あるいは、「テーマ」として
  書きだしたのか、はっきりは知らない。

  随分、「鶴見俊輔」を読んでいなかった。

  年取った「鶴見俊輔は」は、どんなことを考え、思っているか、
  それを知りたくて、『思い出袋』を読み、『教育再定義への試み』を
  読んだ。

  そこに書かれていた、「母と自分」についての言及にはじまり、
  ウィキペデアに書いてある、

   肉体的に早熟だったため、小学生時代から性的な思念が頭から離れず、
   授業中は「パンツの中でペニスが右側に入っているか、左側に入って
   いるか」を気にして上の空だった。

   10歳をいくつも出ない年齢で歓楽街に出入りし、
   女給やダンサーと肉体関係を持った他、自殺未遂を5回繰り返して
   精神病院に3回入院させられた。

  というようなデテールについて、やや「哲学的」に語っている。


 ▼新藤謙 『ぼくは悪人 少年鶴見俊輔』 東方出版、1994年9月。
  と、なっているので、20年ほど前(70歳を超えたあたり)には
  「自身のこと」を語りはじめていたのだろう。

 「鶴見俊輔」は、私の父の2歳下、私の母の2歳上の人である。
  私の父母と同じ世代の人である。

  予定からいけば、きょうは『教育・反教育 / 自己教育』を書くつもりだった。
  しかし、また、その手前の『モンテニュー 読者へ』で終わってしまった。


 ▼「鶴見俊輔」の父母は、「鶴見俊輔」ことをどう思い、理解し、
  「親問題」・「子問題」を開いていったのか、そのことについて
  「鶴見俊輔」が語るのか、語らずに亡くなるのか。

  それは、私の問題ではなく、「鶴見俊輔」の問題である。


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■2005年11月23日

●日々雑感(77)/「しつける」 (2) から
 
 ・http://mixi.jp/view_diary.pl?id=56921454&owner_id=1040600


●モンテーニュ「エセー」

 ・私のホームページでも、このミクシーでも、
  書くことの多くの目的、また、動機は
  モンテーニュ『エセー』の「読者に」という緒言に書かれた
  ことばに尽きる。


   ----------------

     読者に


   読者よ
   これは正直一途の書物である。
   
   はじめにことわっておくが、
   これを書いた私の目的は
   わが家だけの、
   私的なものでしかない。

   あなたの用に役立てることも
   私の栄誉を輝かすことも
   いっさい考えなかった。

   そういう試みは
   私の力に余ることだ。
   私はこれを
   身内や友人たちだけの
   便宜のために書いたのだ。

   つまり
   彼らが私と死別した後に
   (それは すぐにも彼らに起きることだ)
   この書物の中に
   私の生き方や気質の特徴を
   いくらかでも 見いだせるように、
   また、
   そうやって 
   彼らが私についてもっていた
   知識を
   より完全に、
   より生き生きと
   育ててくれるようにと
   思って書いたのだ。

   もしも 世間の好評を求めるためだったら
   私はもっと装いをこらし、
   慎重な歩き方で
   姿をあらわしたことだろう。

   私は 単純な、
   自然の、平常の、気取りや技巧のない
   自分を見てもらいたい。

   というのは、
   私が描く対象は 私自身だからだ。

   ここには
   世間に対する尊敬に
   さしさわりがない限り、
   私の欠点や
   生まれながらの姿が
   ありのままに描かれているはずだ。

   もしも私が
   いまでも原始の掟を守りながら
   快適な自由を楽しんでいるといわれる
   あの民族の中に暮らしているのだったら、
   きっと 進んで、
   自分を残り隈なく、
   赤裸々に描いたであろう。

   読者よ。

   このように
   私自身が
   私の書物の題材なのだ。

   あなたが
   こんなにつまらぬ
   むなしい主題のために
   あなたの時間を費やすのは
   道理に合わぬことだ。

   ではご機嫌よう。

     モンテーニュにて。 
     1580年3月1日。

  (モンテーニュ「エセー」 原二郎訳/岩波文庫から)


   ----------------


 ・だから、テーマは「私自身、私が題材」なのだ。
  こんなつまらないことに、読者はかかわっても
  それは時間の無駄というもの。

 ・そういうことなのだ。


 
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