●2013年07月27日(土) 晴れ
▼いまは、アブラゼミだけが鳴いている。
チリチリと焦げるように鳴いて、か細く消える。
職場のケヤキの大木で、きのうも
滝のような大音響のクマゼミの合唱を聞き
例年の夏がやってきた。
しかし、クマゼミが鳴きだすと同時に
ヒグラシを聞いたのは、今年はじめてだ。
▼今朝は、5時すぎには
椿谷公園でクマゼミが鳴きはじめ
6時になるころは、椿谷公園、中公園、
そして、うちのベランダ側でも、東の出窓の方でも
鳴き、「セミはこんなに早起きだったか」と思った。
子供のころ、カブトムシを取りに行く早朝、
セミは鳴いていなかった。
8時ごろになって、きょうも暑い一日が始まる
と思うころ、セミはそれを囃し立てるように
わんさか鳴いた。
▼天気のことにしろ、人事のことにせよ、
もう何があっても、そうは驚きはしない。
「そんなことも、ありかな・・」と
思う。
天変地異も不条理も
「そんな事かな」と
受け容れる。
「何でもアリ」という言葉が使われ始めたころ、
人々は、その予兆を感じていたのだろうか。
ケヤキの大木の下で、
クマゼミが腹を上に向けて、舗道の敷石に
寝転がっている。
柿色の腹弁をかかえながら
「冗談だよ」と笑っているように見える。
▼焼酎はオンザロックがいい。
パンツ一枚で裸で飲むのがいい。
夕暮れて、セミの声を聞きながら
楽しむ。
ゴーヤと豚の味噌炊き、冷奴。
タラコと、ちりめんピーマン。
ハモの湯引きの辛子酢味噌に、トマト。
牛スジのこんにゃく炊きと、オニオン・スライス。
焼酎は、いよいよ旨い。
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