mixiユーザー(id:1362523)

2013年01月08日00:46

105 view

スペイン旅行記(24)バルセロナ(2)

次はやはりガウディの設計したグエル公園。
グエルはバルセロナの富豪で、ガウディを気に入っていくつもの建築の設計を依頼しました。その中で一つの街を作ろうと夢想し、住宅を中心に様々な施設を併設した街の設計を依頼します。しかし当時としてはぶっ飛んだデザインが理解されなかったらしく、住宅には買い手がつかず、やがてグエルも没して計画は挫折します。今は広場や管理棟など一部の建物を中心に公園になっています。

まず有名な色タイルに曲線の広場、そしてその下に雨水を集められる貯水槽。曲線を多用したデザインは不思議な空間です。そこから降りていく階段には有名なカラフルなトカゲ。実は依頼はドラゴンだったのが、ガウディはドラゴンを見たことが無いのでトカゲをモデルにしてしまったんだそうな。

それからバトリョ邸へ。街中のグラシア通りに面して普通に建っている豪邸なのですが、曲線が多用してあってやっぱり普通と違います。中も曲線でできていて不思議な空間が広がります。ちゃんと部屋になっているんですけれど。暖炉もあるし、ここはダインニングルームですよ、とか。

バトリョ邸で解散して、午後から自由行動です。
まず添乗員さんが近くのバルに行くというので希望者数人と一緒にそこのバルで昼食にします。けっこう広いバルです。タパス(小皿)料理の一覧の写真があって、番号で注文できます。他の人は英語で番号を言いましたが、私はあくまでもスペイン語に挑戦します。

それからどうしようかといいますと、モンジュイックの丘に行きたい、それからカテドラルも見たい…と思っていました。解散前にガイドさんと話したら、カテドラルは5時半からしか入れないというので、先にモンジュイックの丘に行くことにしました。そこに行きたいと思ったのは、カタルーニャ美術館が見たいからです。ロマネスク美術が多いそうですが、ガイドさんが言うには全時代の美術があって見ごたえがあるそうです。楽しみ〜。
モンジュイックの丘は地中海に面している丘です。地下鉄で行きます。グラシア通りを歩いて地下鉄の駅に向かう途中にガウディのミラ邸がありました。

地下鉄のスペイン広場で降りたら、本当に広くてモニュメントのある広場。地下鉄から地上に出ると、たいてい方向がわかりません。うろうろしてからどうも向こうらしい、と見当をつけてそちらへ行ってみます。向こうの方に大きな建物が見えるし、なんとなく「丘」みたいに高くなっているみたいだし…。
その「丘」の上には立派な建物がそびえています。どうもこの建物がカタルーニャ美術館のようです。しかしなかなかたどり着けません。途中でエスカレーターがあり、さらに大きな階段があり…、いつのまにかどんどん高い所へ行っているようです。どうやら建物が大きすぎて距離感がおかしくなっていたようです。かなり遠くて高い所にあるのに、建物が大きくてそんなに遠くにあるように感じにくかったらしいです。

この建物は1929年の万博の時に建てられ、その後美術館になったもの。西洋の古典的などっしりとした建物です。本当に大きいです。中に入りますと…まっしろ。豪壮な外観とは打って変わってまっしろけでシャープで現代風な雰囲気です。入場券を買って入りますと、ロッカーらしき案内があるので荷物を預けて身軽になって見て回ろうと思いました。ロッカーも白一色の四角いキューブ。
展示室へ行こうとすると、パンフレットが並んでいるのが見えました。何カ国語かあるみたいですが、日本語はありません。仕方がないので英語版を持って展示室へ。

まず最初の部屋はロマネスク美術です。ここの美術館の特徴は、教会の壁を再現した壁画です。ロマネスクの教会は厚い壁でできていて、そこに壁画が描かれていることが多いです。その壁画を展示するのに、アルコーブや天井や柱などをきちんと再現して、もとの壁画の状態がわかるようになっているのです。
作品解説が2か国語に分けて書いてあるので、一つはスペイン語でもう一つは英語かと思ったんですがどう見ても未知言語。ということは、おそらくカタルーニャ語だろうと思います。カタルーニャでは街中でも2か国語表記が当たり前のようなので。
だから何が書いてあるかわからないー。聖人の名前もスペイン綴りだと「誰だっけ?」って考えてしまうー。
各エリアの入り口あたりの解説文には英語もありました。ざっと読んでみますと、これらの壁画はカタルーニャのロマネスク教会から集められたもので、戦乱で破壊されたものや見捨てられた崩壊したものなどが多いらしく、そういった壁画を復元しているのです。中にはコンスタンティノープルへ行った僧侶が絵の技法を覚えて書いたものもあるそうです。
それにしてもすごい量です。部屋まるごと再現したような空間もあり、見ごたえたっぷりです。彫刻もあります。すごい、すごい〜と思いながら見ていきます。いーなあ、ロマネスク。しかもカタルーニャのローカル美術です。

美術館一つ分は見たかと思うぐらい見たらやっと出口です。次はゴシックの部屋へ行こうと思ったのですが、その先にのぼりが立っていて「ルネサンス」と書いてあるのであれ〜?と思って近づいてみたら、「ルネサンス」の裏に「ゴシック」と書いてありました。抱き合わせ?
部屋に入ってみますと、大きな祭壇画が並んでいます。ゴシックの教会は、厚い壁を取り払って細い柱とリヴ・ヴォールトで天井を支えるようになり、壁は窓になってステンドグラスがはまり、壁画は少なくなっていきました。ですから祭壇画が描かれるようになったのでしょう。たいてい金色の枠など金を多用した絵でキラキラしています。絵もロマネスクよりずっと繊細になります。彫刻もあります。聖母子像が多いですが、棺もあります。昔のヨーロッパ人は棺の上に被葬者が寝ている像を刻んでいたのです。
どれもこれも本当に素晴らしくて、見ていくとウットリします。大きく聖人を描いたもの、細かい区画に聖人伝だか信仰物語などを描いたもの。キリスト伝ならなんとか見当がつきますが、聖人伝はわかりません。でも絵は素晴らしい。あまりに素晴らしいので、このまま中世が続いてもいいじゃないか、ルネサンスなんか来なくてもいいよーと思いました。

…しかしやはりものすごい量です。行っても行ってもまだ続きます。時間に不安を感じ、「そろそろルネサンスが来てもいいかも…」と思うようになってきました。
そうしたらやっとルネサンスのスペースへ。ルネサンス絵画が並んでいます。エル・グレコも少しあります。でもすぐに終わりました。「抱き合わせ」というか、ルネサンスはおまけのようでした。
3 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2013年01月>
日 月 火 水 木 金 土
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031