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2013年01月02日03:35

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■正月の夜

●2013年01月01日 (火)  晴れ

 ▼年の瀬の夜、そして正月の夜、
  みんなが眠り静かな夜、まだ起きていてる私は、
  自分の「ゆく年くる年」のことを思った。

      
  ・2006年01月02日04:14
   ■「家族」
    ・次男夫婦が来て、長女の一家が来て、ワイワイ言って、わらって
     孫たちはお年玉をもらって、次男はもう一度「雑煮」を食べ、
     そして、「よい正月」をして、みんな帰った。
    ・明日から仕事の妻は「正月」が無事終わって、いま眠っている。

  ・2008年01月01日00:30
   ■三つの詩
      最後の夜     中桐雅夫
    最初の日に向う暗い時間
    しずかに降る雪とともに
    とおくの獣たちとともに在る夜
    さだかならぬもの
    冷たくまたあわれなすべてのもののなかに
    形づくられてゆくこの夜

    ちいさな不幸が窓ガラスをたたき
    人間の眼は灰の悲しみに光る
    最後の歌は地をおおい
    闇のなかに
    聖なる瞬間はしだいに近づいてくる
    死と生とが重なりあうその瞬間
    「時」のなかのそのちいさな点が
    われわれに襲いかかってくるまえに
    なにかなすべきことがわれわれに残されているだろうか

    おお その聖なる瞬間
    われわれはただ知らされるのだ
    すべての偉大な言葉はすでに言いつくされ
    生の約束も死の約束の変形にすぎないことを
    おお その聖なる瞬間
    あすに向って開かれたドアからは
    すべての未来が流れこみ
    室内は水晶と闇の光に輝く
    おお その聖なる瞬間
    わたしは忘れ わたしは忘れ去られる
    死骸が墓のなかに落ちこんでゆくように
    わたしはわたし自身のなかに落ちこんでゆく
    わたしの細く深い海峡のなかに
    わたしの暗いあすのなかに

 ▼あれから5年も7年も、経ってはいても
  私に浮かんでくるは、三好達治の詩「雪」だ。

    太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ

    次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ

 ▼人の世の心塩っぱく悲しいときは、
  中桐雅夫『最後の夜』のように
   ちいさな不幸が窓ガラスをたたき  ・・・
  遠くて見えない我が空を仰ぐときは、
  永瀬清子『雨フレバタマシイノ』のように、
   時クレバ私モ髪挿(カザシ)ニナルダロウ  ・・・
  と思う。

  そして、雪は降り積む。


 ▼正月が来ないナー、来ないナー
  と、年々その思いが深くなってゆく今年にも
  また、正月が来た。

  13人が集い、その顔を見て、
  声を聞いてうれしい。

  今年、ショウは二十歳になり、
  来年、ホノカは小学生、アツシは高校生になる。

 ▼時がたてば、人は自然に歳を加えるように
  思うが、
  そればかりではあるまい。

  何らかの恵みがなければ、
  人は育ち、生きていくことは
  できまいと思う。

  13人が集うて、その顔を見て
  その声を聞くとき、
  私は喜びとともに、その恵みのことを
  思う。

 ▼恵みも、また
  ただ降り注ぐように、
  おのずと与えられるものでは
  あるまい。

  何らかの契機や結果として
  齎されるものではあろう
  と思う。

  にもかかわらず、
  いま、こうやって新年を祝えることができるのは
  我が力によるものでないことも
  はっきりと、わかる。

 ▼どんなときも、どんなことがあっても
  13人の小さな家族に
  その光と温もりの注がれんことを 思う。


 ▼そして、一年の始まりにあたりて
  言祝ぎ、言祝ぎも、白さく
  皆皆様の身の健やかならんことと
  幸多からんことを、恐み恐みも
  白す。


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