●2012年12月23日(日) 曇り
▼明舞に住んでいた頃、明石に家族で出た。
明石は淡路に行くとき、船着場だった。
毎年、春には花見をし、明石には
そんな懐かしさはあるが、図書館は一度も利用したことは
なかった。
いまは、相互乗り入れで、県の図書館で借りた「本」を
市の図書館で返すことができるし、インターネットで
各図書館が繋がっているから、住んでいる所の図書館にない
「本」は他の図書館から取り寄せもできる。
▼神戸市立中央図書館を返却図書館に登録し、新規貸出カードを
作ってもらった。
最大貸出冊数7冊、最長貸出期間3週間。
私は、インターネットの図書販売サイトで、増進会出版社『子規選集』の
巻ごとの内容がわかっていたので、その中の、当面2冊を借りるつもりだった。
▼『子規選集』第1巻は『子規の三大随筆』で、収められているのは、
『墨汁一滴』『仰臥漫録』『病牀六尺』。「解説」は長谷川櫂さんで、
この『選集』では編集者が「解説」も担当している。
収録随筆は、岩波版・角川版(『仰臥漫録』)をもっているし、必要ないのだが
長谷川櫂さんの「解説」を読むために借りた。
『仰臥漫録』とは、果たして子規にとってどんな「随筆」なのか、
また、どんな意味をもつ「記録」なのか、そのことについて、
評者はどう解説しているか、それを読みたかった。
▼『選集』のもう一冊は、和田克司さんが編集し、解説している。
内容は、伝記かと思っていたら、「年譜」をさらに詳しくした
「日譜」というようなものだった。
私は書名から伝記を予想していたので、残念だった。
伝記の中で、『仰臥漫録』の執筆について、何故書き始められ、
何故終わったのか、子規は何故、その時期にこれを書いたのか、
子規の執筆動機が書いてありはしないかと、期待していた。
残念であるが、「日譜」であれば、これ自身はすごい資料なので
借りることにした。
▼こでは講談社『子規全集』が開架式図書室で、閲覧できる。
『子規全集』まで引っ張り出して来て、調べるのは、「ちょっと
そこまで・・」と思いつつ、パラパラ『全集』を繰ると、配本時の
「月報」に面白いことがいろいろ書いてある。
それで、『子規全集』からあと5冊を加え、合計7冊かりた。
▼「命のあまり」ほか、「伯父と叔父」や、「明治34年から明治35年」
の子規の状況が少し見えて来た。
・・・
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