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2006年07月30日05:27
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●身辺雑記�供�28）/■初物マツタケ
■初物マツタケ
●妻が職場でマツタケをもらってきた。
で、私は早速、デジカメに撮る。
妻は、
「みっともない。それ中国産よ」
と、いった。
おっちょこちょいで、うれしがり屋の私は、
「まぁ、いいやんか。今年はじめてだし・・」
そういって、水屋からマツタケをのせる皿か何か、
写真のバックになりそうなものを探す。
●くれた人の話では、香りが薄いので、焼くよりは、炊き込んで
マツタケご飯で食べたほうが、美味しいという。
でも、私は、マツタケは焼いて、二杯酢か、または市販の
ポン酢で食べるのが好きだ。
鼻に近づけると、ちゃんとマツタケの匂いがする。
「あんた。早ようしてよ。
焼くんでしょ。
あんたは、食べるだけでいいんだから」
急いで写真に撮って、妻に渡す。
●子供のころ、叔父の家で厄介になっていたときは、マツタケの
出るころになると、マツタケ狩りに祖母と山に入った。
それは、同級生の三千治ちゃんの家の山で、集落の人は背中に
籠を負って山に入り、採れたマツタケを三千治ちゃんの家に
届けた。そこで選別して、いいものはウラジロを敷いた木箱に詰めて
出荷し、傘の開き過ぎたものや欠けたものなどは、採った人に
くれた。
家に帰って、七輪でマツタケを焼き、大人も子供も、熱っちい
ちっちっ、といいながら、裂いては酢醤油につけて食べた。
●マツタケといえば、そんなことを思い出す。
そして、私が淡路を離れたあとにも、思い出すことがあった。
私が大学生になってから、淡路に遊びに行き、まだ祖母が生きて
いたころで、祖母は、私が叔父の家に来ていることを、わざわざ
三千治ちゃんに伝えに行ったのだ。
三千治ちゃんは、大阪の高校を卒業して、ロータリー･エンジンの
研究なんかをしたかったそうだが、家の跡を継ぐために、村に
帰ってきていた。
村人からは、「三千治さん」と呼ばれ、農機具が壊れたときに
修理してくれたりするので、重宝がられていた。
あれは、夏休みだから、マツタケの季節には少し早かったのでは
ないかと思う。祖母は、三千治ちゃんが、明日、いっしょにマツタケ
を採りに、山へ行こう、といっていると私に言った。
●マツタケは昔あったところに、やはり、そのときもあった。
しかし、赤松の下の落ち葉を熊手で刈って、昔のように風呂の燃料の
「たきもの」にする人がいないので、松は「富栄養化」のために
マツタケをあまり生やさなくなっていた。
それでも、すぐに、背中の籠の半分くらいにはなり、三千治ちゃんは
「もう、いいか」といって、二人で峰の中腹あたりで休憩して
互いに近況など話した。
そのときも、いっぱいマツタケをもらい、私は寮に持ち帰って、
下宿している仲間といっしょに、焼いて食べた。
●マツタケの「石づき」のところを落として、オーブン･トースター
で焼いた。
アルミホイルを下に敷いたので、少し「水」が出てきていた。
くれた人が言ったように、焼くと生のときより、香りが飛んでいった。
昔のように、熱ちっ、熱ちっ、と言いながらマツタケを裂いた。
ポン酢で食べたら、マツタケの歯ざわりと、ほのかなマツタケの
香りがした。
■案内
・最近の日記「目次」
●妻が職場でマツタケをもらってきた。
で、私は早速、デジカメに撮る。
妻は、
「みっともない。それ中国産よ」
と、いった。
おっちょこちょいで、うれしがり屋の私は、
「まぁ、いいやんか。今年はじめてだし・・」
そういって、水屋からマツタケをのせる皿か何か、
写真のバックになりそうなものを探す。
●くれた人の話では、香りが薄いので、焼くよりは、炊き込んで
マツタケご飯で食べたほうが、美味しいという。
でも、私は、マツタケは焼いて、二杯酢か、または市販の
ポン酢で食べるのが好きだ。
鼻に近づけると、ちゃんとマツタケの匂いがする。
「あんた。早ようしてよ。
焼くんでしょ。
あんたは、食べるだけでいいんだから」
急いで写真に撮って、妻に渡す。
●子供のころ、叔父の家で厄介になっていたときは、マツタケの
出るころになると、マツタケ狩りに祖母と山に入った。
それは、同級生の三千治ちゃんの家の山で、集落の人は背中に
籠を負って山に入り、採れたマツタケを三千治ちゃんの家に
届けた。そこで選別して、いいものはウラジロを敷いた木箱に詰めて
出荷し、傘の開き過ぎたものや欠けたものなどは、採った人に
くれた。
家に帰って、七輪でマツタケを焼き、大人も子供も、熱っちい
ちっちっ、といいながら、裂いては酢醤油につけて食べた。
●マツタケといえば、そんなことを思い出す。
そして、私が淡路を離れたあとにも、思い出すことがあった。
私が大学生になってから、淡路に遊びに行き、まだ祖母が生きて
いたころで、祖母は、私が叔父の家に来ていることを、わざわざ
三千治ちゃんに伝えに行ったのだ。
三千治ちゃんは、大阪の高校を卒業して、ロータリー･エンジンの
研究なんかをしたかったそうだが、家の跡を継ぐために、村に
帰ってきていた。
村人からは、「三千治さん」と呼ばれ、農機具が壊れたときに
修理してくれたりするので、重宝がられていた。
あれは、夏休みだから、マツタケの季節には少し早かったのでは
ないかと思う。祖母は、三千治ちゃんが、明日、いっしょにマツタケ
を採りに、山へ行こう、といっていると私に言った。
●マツタケは昔あったところに、やはり、そのときもあった。
しかし、赤松の下の落ち葉を熊手で刈って、昔のように風呂の燃料の
「たきもの」にする人がいないので、松は「富栄養化」のために
マツタケをあまり生やさなくなっていた。
それでも、すぐに、背中の籠の半分くらいにはなり、三千治ちゃんは
「もう、いいか」といって、二人で峰の中腹あたりで休憩して
互いに近況など話した。
そのときも、いっぱいマツタケをもらい、私は寮に持ち帰って、
下宿している仲間といっしょに、焼いて食べた。
●マツタケの「石づき」のところを落として、オーブン･トースター
で焼いた。
アルミホイルを下に敷いたので、少し「水」が出てきていた。
くれた人が言ったように、焼くと生のときより、香りが飛んでいった。
昔のように、熱ちっ、熱ちっ、と言いながらマツタケを裂いた。
ポン酢で食べたら、マツタケの歯ざわりと、ほのかなマツタケの
香りがした。
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