●2012年06月03日(日)
▼ショウの携帯に電話してみた。
妻は、「やめとき。もう、みんな大きいんだから・・」
と言う。
「もしもし、ショウか?」
「えー、じいちゃん? どうしたん?」
「いや、しばらく淡路に行ってないやろ。こんどの
8日、9日、10日、じいちゃん連休やねん。それで
誰か一緒に行く人いないかと思うて・・」
「そやなー、みんな忙しいからナ・・・」
「誰かもし、行きたい人がおればと思うて、電話してみただけや」
「うん。まあ、みんなに聞いてみるわ・・」
▼最後に孫を連れて淡路に行ったのは、確か、
チカが中学を卒業した年の春で、あのときは、妻とチカと3人で行った
ような気がする。
そう言えば、あのときも、誰か行くかと誘ったら、
誰も行かないような様子だったが、
ムスメから電話があって、チカが行くと言っていると
あとから連絡があったと思う。
「ほら、言わんこっちゃないでしょ。もう、みんな自分の予定があって、
小さいときのように、喜んでついて来るはずないでしょ」と
妻が笑う。
▼「私は仕事だから、タメよ。あんた一人で行ってきなさい」
そう言って、妻は私の顔を見る。
「いや、別にいいんだ・・。いちおう、ちょっと誘ってみただけで
誰も行かなくてもいいんだ」
私は淡路行きを、急に思い立って、そして気まぐれに、ちょっと
ショウに電話をしてみたかった、だけなんだから。
▼夕方になって、ムスメから電話がかかってきた。
「ショウが電話もらったって・・」
「あぁ、気にせんでいいんや。もし、一緒に行く子がおればと
思っただけやから・・」
「あはは・・。そうね。私も仕事だし・・」と笑っている。
▼夜、妻が帰ってきたので、そのことを伝えた。
「でしょう。それで、金曜日、8日の日、私、替わってもらったから
いっしょに行ってあげるわ」
「あっそう、そんなら、あんたとこの売上に協力して、お寺と常夫さんとこと、
百合美のところと、お土産を四つ頼むわ!」
「それから、チエちゃんこのあいだ誕生日だったようだから・・」
妻には、そのほか固定資産税の第何期分かの代金も渡した。
「あんたって、ずいぶん気前がいいのねー」と、こちらを見る。
「お布施、お布施、・・」、そう言って二人で笑った。
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