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2012年05月20日13:16

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■健康診断

●2012年05月20日(日)  晴れ

 ▼きょうはチカが、学校帰りに今月分の小遣いを
  取りに来ると言う。

  妻は、「あんた、甘いこと言ったらダメよ」と私に言う。
  「お小遣いが欲しかったら、自分で電話して取りにこないと
   あげない、と言ってあるから・・」と言う。

  先日、アツシから電話があり、
  「こんどの日曜日、オネーがお小遣いをもらいに行くけど、
   じいちゃん、昼ごろ居る?」と問い合わせてきた。
  アツシの声は、チカの声にも似ており、いま変声期のようである。

 ▼以前は月末に、家族そろってやってきていたが、
  去年、ショウが働き出したころから、
  月をまたいで、翌月の月初めに来るようになった。
  そして、月初めが、次第に中旬へずれ込むことが多くなった。

  アツシは小遣いが乏しくなると、
  「じいちゃん、もらいに行ってもいい?」と
  自分で電話してくることも、前にはあったが、
  そのアツシも、最近は、はにかむようになり、
  電話をかけてこなくなった。

  電話するのも、二の足を踏むようで、できるだけ自分では
  避けるべく、この頃は、チカとアツシが毎月交代で
  電話をかけてくる。

 ▼チカは、昼前、妻がまだ出勤する前にやってきた。
  きょうは学校の健康診断だったようで、私は
  「じいちゃんは今から昼ごはんや、いっしょに食べるか?」と
  勧めてみたが、帰ってから食べるという。

  妻は、林檎を剥いた。パクパクと2切れほど食べた。
  私が、「忘れないうちに・・」とお小遣いを渡すと、
  チカは「アルバイトをはじめたから、私の分は、もういいよ」と
  断った。

  「まぁ、もらっとき。いまから必要な時に貯めとき」と私が言うと、
  妻が、「あんたとこのお父さんは計画性がないんだから・・」と言う。
  「それは充分、承知しています」とチカが笑って、小遣いを受取った。

 ▼妻は先日、娘に電話したとき、
  「お父さんも、お母さんも、もう若くはないんだよ」
  と言ったらしい。

  娘は、職場や近所で、私達と同じ年恰好の人の年齢を知って
  驚くという。
  「お母さんって、ほんとに元気だなー」と思うと
  言うのだ。

  たしかに、妻は年齢よりずっと元気で、次男が
  死んでも死なない「ゾンビ」という渾名をつけたが、
  口も達者で、いままで、ほとんど病院にいったことがない。
  妻は、今月9日、67歳の誕生日を迎えた。

 ▼いつものように、「忙しい、忙しい」と言いながら
  妻はチカといっしょに出かけるため、出勤の準備をした。

  食料品やお菓子など、お土産の手提げの紙袋が3個もあるので、
  「持てるか・・?」とチカに訊くと、チカは「持てるよ」と言う。
  それでも、「ばあちゃんに1個持ってもらって、駅までいっしょに行ったら
  いい」と、手提げを1個、妻に渡した。

  階段の下で、チカは振り返って、手を振った。
  あとは妻と何か話しながら、二人は団地の入り口の方へ向かった。

 ▼机の上に、2週間ほど前、会社から届いた「健康診断の案内」が
  置いてある。
  私も健康診断の時期が来た。

  嘱託定年の65歳を過ぎてからは、1年更新だった労働契約書がなくなり、
  そのかわりに、誕生日の1、2ヶ月前に、この「健康診断の案内」が届く
  ようになった。

  目、歯、脚と、確かに老化は進んでいる。
  しかし、私も、いまのところ、健康に不安はない。
  会社は、もう1年、働いてほしいとのことだ。

  もう1年働くと、私は68歳になる。
  60歳になったとき、「60歳とは、こんなものか」と
  そのあっけなさに驚いたが、年々その驚きはなくなり
  妻がいうように、人並みに、そう若くもないことに気づいている。


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