●4月30日(月) 曇り
▼きょうは曇り、先程から雨が降り始めた。
部屋には妻がもらってきた花束の
ユリの香りが充満する。
きずし、タマネギ・ナネタケ・人参・コンニャクの卵とじ、たらこ、
ピーマン炒め、カマンベール・チーズ、大豆の昆布煮、西瓜、
すぐき、いわしの煮付(缶詰)、あさり味噌汁。
焼酎は甲類乙類混合「はないも」。製造所の記載はなく、販売者は
サントリー。
私は贅沢は言わないのだ。
▼書きたいことがあるが、うまく書けそうもないので、
このあいだから、ぼんやり思うだけである。
2、3年前から、私は吉本隆明を、久々というか、
読んでみたいと思って、歳とった隆明の「本」を読んだ。
こんな気になるのは、鶴見俊輔の歳とった映像を前に見たからだと
思う。
人はどんな人でも老いる。
老いてきたとき、人はどんなことを考えるのだろう。
▼数学が典型的だけれど、たとえば、加減乗除の法則は、四則演算の
ルール・法則を定めると、その定義のもとで成立する「世界」を
構築することができる。
いわゆる「科学的」というのは、この方法にもとづく思考方法であるが、
近代以降は、この思考法が主流を占め「科学的」でないことは、
思考の名に値しないように思われがちである。
しかし、最近、いよいよ億劫がちの私は、
どんどん、そんな思考が自分にとって面倒で、
まあ、日常生活が支障をきたさない範囲で考えれば
いいように思う。
▼「考える」というより、「思う」ということに近いのかも
しれないが、漠としたことについての「思考」のことが
気になる。
歳をとるということは、これまでの経験を踏まえ、
その「思考」が試され、どう考え、どう思うかを
きっと深めてきたはずだ。
吉本隆明に、『うその考え、ほんとうの考え』というような
書名の「本」があったが、あれは、いま考えると
歳をとりはじめた彼の、自分の「思考」の自己検証だったような
気がする。
※「日記」をさぼっているので、<非公開>のメモみたいなもので
一応、つなぎとすることにした。
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