●3月23日(金) 雨のち曇り
▼ほんとうに今週も終わってしまった。
水曜日の夜ともなれば、あと2日・・、木曜日と金曜日・・、と思い、
気分は全く週末で、
次の日の夜には、あと1日残っていることさえ忘れ果て、
きょうが金曜日の夜かと錯覚する。
▼妻が、帰りが遅くなると言ってたので「まるちゃん」に寄り、
あかせん・レバ・ホルモンの3点盛りとロースをたのみ、
焼酎『小松帯刀(こまつたてわき)』のお湯割りを注文する。
妻は、私が外食すると、
「あなた、素敵! 大好き!」
と言ってくれる。
▼家とはちがい、お湯割り一杯がよく効く。
充足感をともない自分の体が重たく感じられる。
湊川公園駅までの途中で、
このあいだ手袋を無くした喫茶店に寄り、
休憩。
▼女の子も、奥さんも居なくて、
替わりに、水とお絞りをマスターが持って来た。
ゆっくり、ぐるっ、ぐるっと首を回している私を眺め、
「さぞお疲れで・・」といった同情みたいな表情をして
注文を訊いていった。
▼コーヒーが来るまでの、ボーっとした時間、
どこからか、
『一日の労は一日にて足れり』という章句が
浮かんできた。
遠い昔、『中学○年コース』とかいう月刊雑誌があって
そこに、マルティン・ルターの話と肖像画が掲載されていて、
そして、この言葉もあったように思う。
▼また、これも昔、
銭湯で出遭った労務者風の男が、
一日の仕事を終えて、湯あがりに
番台で買った10円のポマードを、ゆっくり
ていねいに、髪に塗りつけている満足そうな姿を
私は見たことも、思い出した。
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