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2012年03月03日23:03

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【散策】 長瀞宝登山散策

3月になりようやく春めいてきた。今日は天気もよさそうなのでふとどこかに出かけたくなり、宝登山の蝋梅でもを見に行こうと思い立って、久しぶりに長瀞に行くことにした。

八王子に出て、ここから八高線に乗ることにする。9:08発の川越行きだ。八王子駅を離れ、のんびりと長閑なローカル線に揺られていると、箱根ヶ崎で小学生の団体が乗ってきた。遠足だろうか。騒がしくなるかなと思ったが、この小学生たちは案外行儀が良いようだ。さて、長瀞に行くには、高麗川で乗り換えて寄居経由で行くのと、東飯能で乗り換えて御花畑経由で行くのがあるが、小学生の団体とお別れしたく東飯能で降りることにした。ここから西武線に乗り換えになるが、八高線の階段を上っていると西武秩父行きの到着を知らせる警報音が聞こえてきた。本数が少ないので接続が良いのは有難いが、接続が良すぎて急がされることになった。

西武線は4000系の4両編成だ。意外とすいていた。電車に揺られながらだんだんと秩父の山中に入っていく。正丸トンネルを抜けて横瀬町に入ると間もなく西武秩父だ。西武秩父駅からのんびりと歩いて、秩父鉄道の御花畑駅に向かう。御花畑駅は「芝桜駅」の別称もあるが、芝桜の季節にはまだ早い。秩父鉄道羽生行きは、元東急の車両だった。かつて都会を走っていた車両が今はのんびりと秩父の山中を走っているのである。親鼻で三峰口行きの急行と交換のため少々停車する。窓から差し込む陽射しで、車内もだいぶ暖かい。長瀞駅で下車した。

長瀞駅に来たのは久しぶりだが、以前とあまり変わっていないようだ。今日の目的地は宝登山なので、駅から真っ直ぐに進めば良い。駅前の売店の情報で、蝋梅もちょうど見頃だという。通常は1月下旬から2月下旬にかけてが見頃なのだが、今年は寒さのため若干遅れているのが幸いした訳だ。国道を渡り大鳥居をくぐると宝登山神社の前に出る。宝登山に登る前にお詣りしていこう。宝登山神社は秩父三社の一つで、神日本磐余彦尊(かんやまといわれひこのみこと)、大山祇神(おおやまづみのかみ)、火産霊神(ほむすびのかみ)を祀っている。神日本磐余彦尊はすなわち神武天皇、大山祇神は山の御神霊、火産霊神は火の御神霊である。日本武尊が東国平定の時、遥拝しようと山頂に向っていると猛火に出遇い、どうすることもできなくなってしまったが、案内の巨犬が猛然と火中に跳入り火を消し止めため無事頂上へ登ることができたというのが由来で、「火止山(ほどさん)」の名が起こったといい、火災盗難他諸難よけの守護神として崇められている。私も安心・安全を願い、神社をあとにする。

宝登山頂に登るにはロープウェイに乗るのが良いが、乗り場は神社から少し登ったところにある。ほんの少しの「山登り」は必要だ。ロープウェイの往復切符(800円)を買い、12:00ちょうどのに乗り込む。乗ったのは「ばんび号」で、もう1台は「もんきー号」というようだ。50人乗りのロープウェイがほぼ満員になった。5分ほどで山頂駅に到着だ。宝登山頂駅は標高453mである。下に長瀞の町が見下ろせて結構高くまで登ったことが分かるが、その割には暖かい。山の上は寒いかと予想していたが、歩くと汗ばむほどのポカポカ陽気だ。早速、蝋梅を愛でながら山道をゆっくりと歩く。黄色い蝋梅が満開である。今日は人出も多いようだ。蝋梅の甘い香りを嗅いでいる人も多い。宝登山の頂上はロープウェイからさらに登って行く必要がある。宝登山頂の標高は497.1mである。

頂上に立ったあとは、さらに別の道を進むと、間もなく宝登山神社の奥宮が見えてくる。ここにもお詣りして、さらに進むと宝登山小動物公園がある。ここにはウサギ、シカ、ブタ、クジャクなどがいるが、やはり見ていて面白いのはニホンザルだ。しばらくニホンザルたちの何気ない動きを見ていた。ゆっくりと山道を歩き、ロープウェイの駅まで戻る。

先ほどよりも宝登山の「人口」が増えたようで、だいぶ賑わってきている。ロープウェイの乗り場も混雑している。通常は30間隔の運転だが、今日は10分間隔程度にてフル稼働しているようだ。1台見送り、次のロープウェイで山麓駅まで下りる。いわゆる「山道」を通らずに歩いていくと、神社の前を通らずに出てしまう。神社に寄らないなら、この方が楽かもしれない。

正午をかなり過ぎているがまだ食事をしていないので、長瀞駅付近の店で食事をすることにする。ちょうど目についた蕎麦屋「さくらい」で天ざるをいただく。並盛を頼んだのに量が多く、もちろん美味しい。この店も町内にある「オンリーNの店」の一つで、すなわち長瀞町地産の食材による料理のみを提供する店ということのようだ。

食事を終えて駅前に行くと、まだ次の電車までは時間があるので、線路の反対側の土産物店通りをブラブラと歩くが、結局いつも何も買わない。駅に戻り、羽生行きの電車に乗る。反対側には「ヲキ」を連ねた貨物列車が停まっていて、入れ違いに発車していった。秩父鉄道は貨物輸送も盛んである。のんびりと電車に揺られて寄居で下車した。帰りは別のルートとするのである。ここから東武東上線に乗って池袋に出ることにした。小川町で急行に、森林公園で快速急行に乗り換える。東武東上線の新しいクロスシート車には初めて乗った。快調に飛ばして池袋に到着したので下車した。

春間近な休日の、楽しい1日だった。
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