■他人（ひと）の日記を読んで
●マイミクの方や、それ以外の方など
他人の日記を読んで、思うことがある。
ひとつは、自分もふくめ、こんな「つまらぬ」ミクシイに
時間を費やしているのはなぜなのか。
なぜ、その人がミクシイにかかわっているのか、ということ。
これは、ミクシイだけでなく、その他のブログやホームページでも
言える。なぜ、こんなこと、オレはやっているのか、と。
このことに関して、きょう、「電脳 慎太郎ワールド」さんが
書いていた。
・
「mixi疲れ」を心理学から考える
●他人の日記を読んで思うことの、ふたつめは、
書いた人の人柄である。
日記に書くことがらは、人によりさまざまである。
おのずと自分に関心のあることを書くようになるのだが、
その書く対象が同じで、しかも同じ趣旨で書いても、
書く人によって、その書き方がちがう。
文章がうまい、論理の展開がすぐれている、
といった技術の問題ではなく、なぜ、とりあげたか
書き手という人間の中を、この問題がどう通過したか、が
書き方の中にあられる。
たとえば、きょう、「まっちゃん」さんは、
・福地誠『教育格差絶望社会』
・佐藤泉『国語教科書の戦後史』
の二冊の本を紹介している。
・
教育二題
「まっちゃん」さんは、日記の中ではどこにも、自分が
なぜ、この問題にこころ惹かれるのか、を書いてはいない。
しかし、読む私にそれが伝わる。
日記を読みながら、「ありがたい」と思う。
それは、「本」の情報への感謝もあるが、それを取り上げた
「まっちゃん」さんの感受性への、共感から出る感謝の気持ちである。
もう、「本」そのものを読まなくても、私は「まっちゃん」さんの
日記を読んだだけで満足している。
そして、その反対に、同じような事柄を書き、情報を与えてくれる
日記で、鼻白むものがある。
「それが、どうした」、「お前にとって、それが何なんだ」
と、悪態をつきたくなる日記もある。
●そして、他人の日記を読んで思うことの、三つ目には
書かれたものへの、こちらの「意見」「感想」というものが
ある。
ミクシイの大方のコメントは友好関係を示す、「ちょっとした
ご挨拶」である。
これは、「おはようございます」「こんにちわ」の類の挨拶だから、
これらの書き込みや、書き込む姿勢に、とやかく目くじらを
立てる必要はない。
問題は、書かれている内容に、「おやっ」と思い、それに
何らかの自分の意見を対置してみたいと思うときである。
これについては、数日前に「瓜坊」さんが、「議論のしかた」を
書いていた。
・
昨日は宵々々山
それは、インターネット上における「論議のしかた」を論じたもので
そこに、「人の意見の否定」という項目があり、
「相手の考えを知りたくない人は議論をしてはいけません」
と、書いてあった。
自分の意見の開陳ではなく、あくまで他人の意見の傾聴を
旨とせよ、という趣旨であった。
私は、それを読んで、ある人の日記に自分のコメントを書き込もう
としていたのをやめた。
それは、きっと不毛の論議になるとわかったからだ。
もし、私にとって、それが論じなければならないものであったら
自分のページで、それにふれればいい、と思った。
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