■冬至

●１２月２２日（木）　曇り

　▼昼間はそれほどではなかったけれど、
　　日が暮れてから急に冷え込んできた。

　　妙法寺駅から尾原病院に向かう傾斜のきつい坂を登って、
　　歯科医院に通う。この分だと、年明けもこの坂を登っていく
　　ことになりそうだ。

　　久々に指の先が冷たい。
　　暗い坂道を上がって行きながら、早い一年であった、と思う。
　

　▼朝、ＮＨＫのテレビでは「カーネーション」をやっている。
　　ドラマの主人公「糸子」の父親役を小林薫が演じていたが、今週
　　その父親が死んでしまった。

　　「寝り」とか、「行くけ」とか
　　ドラマの舞台となっている岸和田あたりの泉州弁を聞いていると
　　淡路を思い出す。　淡路でも同様の言い方をする。

　　亡くなった淡路の叔父は、冠婚葬祭などの知らせで
　　電話をかけてくるとき、まず、「機嫌ええけ」と切り出した。

　　小林薫が家人に「だぁーっとれ！」と叱り飛ばす、あの口吻もまた
　　淡路の叔父にそっくりだった。


　▼明日から年の瀬の三連休である。
　　せわしなく家の片付けなどすべきはずなのに、
　　その気にもならない。

　　日記も全然、放ったらかしになっているが、
　　「まっ、いいか」で過ごしている。

　　今晩あたりから、いっそう冷え込んで
　　明日はもっと寒くなるという。

　　そして、すこしずつ、明日から
　　夜が短く、昼が長くなるという。