●9月30日(金) 曇ときどき雨
▼朝、出勤のとき、中公園の下の道に沿って植えてある
キンモクセイが香る。やや、きつい匂い。
その脇で、若いお母さんたち、5、6人が
幼稚園の送迎バスを見送ったあと、立ち話をしている。
傍らを私は足早に歩いて、駅に向かった。
▼昼休み、喫茶店で
ビーフカレーとアイス・コーヒーを注文し
西村賢太『廃疾かかえて』を読む。
午後からは、ときどき雨が降り
早やしぐれる。
▼帰り、新開地商店街をあがっていき、
湊川公園の手前で右に折れて、
この夏、よく立ち寄った喫茶店で
『廃疾かかえて』の続きを読む。
誰かがイチローの話をしているのが
聞こえてくる。
▼晩、金曜定休だった妻が
「きょうは安い肉だけど、すき焼きにしようか!」
と言う。
台所から、肉と野菜の甘いすき焼きの匂いが
こちらの部屋に漂ってくる。
先日、遊びに来ていた孫娘が、
都合の悪いときに、逃げる口上
「ホノカ、子供だから、できないの!」と
そして、からかうと怒って言う台詞
「そんなこと、言わんといて」、
その孫娘の口吻を真似て、こちらの部屋から
台所に声をかける。
妻と二人して、笑う。
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