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2011年04月09日00:27

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■胆がすわる

●4月8日(金)  雨

 ▼先々週の土曜日の真夜中、私の勤務するマンションの
  8階の部屋から、階下の7階の真下の部屋に
  漏水するという事故が起きた。

  7階の部屋で天井から水漏れするまで
  上の階でも、下の階でも
  水漏れが起きているとは
  誰も気づいていなかった。

  「8階の床下のコンクリートに
   水はプールのように溜まっていた・・」


 ▼その夜、現場に呼び出された警備員が、
  月曜日、出勤した私に「経過および事故報告書」を
  渡しながら、そう云った。

  コンクリートの床下に溜まった水は
  一旦、水の通り道ができると、
  豪雨のよう降って来た。

  被害は居間、寝室、書斎の3室に及び、
  あっと言う間に、ザザ漏れに漏れて、
  壁を伝い、鴨居を伝い、そこらじゅう
  雨漏りの部屋のようになった。

  溜まった水が
  なくなるまで、
  漏水は続いた。


 ▼上の階の羽目板をはずし、調べてみると
  台所の排水管(縦管)が、他の雑排水管(横管)と接合する
  その継ぎ手の部分につなぎの不良があり、
  そこから漏れ出たものであった。

  これは専用部分で起きた出来事で、
  上の階の過失による下の階の被害である。
  もし「弁償問題」が発生すれば、それは
  当事者間で解決すべき問題であった。


 ▼警備員から、その後の対応を引き継いで
  私の仕事が始まった。

  当管理組合では、「マンション総合保険」に加入しており、
  「個人賠償責任保険」特約を付けている。
  その特約の条項で、この事故が保険適用の対象になるか、
  保険代理店とのやりとりが必要になった。

    ・・・・・

 ▼いま、損害保険業界は大わらわである。
  損害の査定をする調査員のほとんどは
  東北に行っている。

  しかし、水濡れ被害にあった部屋では、
  濡れた天井・押し入れ・畳、布団、剥がれた壁紙
  浮いてきた床、それらは
  すぐにも改修せねばならない。

  その工事の見積もりと発注、
  工事費用は誰が支払うのか・・。
  基本は、賠償責任を負っている上の部屋の当人である。


 ▼上の階も、下の階も
  昼間は共働きで、家にいない。
  休みをとってでも、解決すべき問題だ。

  管理組合の出来ることは、
  管理組合が契約している「保険」の
  部分のみであるが、そういう訳にもいかない。


    ・・・・・

 ▼そんな出来事があり、それと年度末決算が重なり、
  平成22年度の決算報告書の作成や、それを受けての
  総会議案書の作成、しかも、内部監査と
  管理組合監事による監査と、仕事は二重三重に重なった。


 ▼今朝、保険会社に提出した沢山の写真類や、現場にかけつけた
  警備員の現任書、建設会社の修復見積書・・などによる
  査定結果が知らされた。

  家財の一部で、使用年数分の減額があったが
  ほぼ損害金額の全額、約250万円が補償されることになった。

    ・・・・・


 ▼内部監査は、本社から二人来て、
  昼からはじめて、約2時間の残業になった。

  「きっちり管理されてますね」
 
  そう言って、監査承認書類に私のハンコを押して
  きょうの内部監査は終わった。

  月曜日、こんどは管理組合の監事さんに回す。
  

   ・・・・・


 ▼ちょっと疲れて、帰宅途中
  焼き肉の「まるちゃん」に寄る。

  帰宅して、9時のNHKニュースを
  途中から見る。


  報道の在り方にも
  いろいろ批判があったこと、
  そして事態はまだまだ
  続くこと、
  ニュースキャスターの顔が
  きょうは、ひきしまっていた。
  そして、自分の気持ちも口にした。


 ▼見ながら、震災に関係なく、
  これまであった
  わが家のいろいろな出来事のことを
  思い出した。

  どこをどう越えてきたか、
  いまでは、ぼうっとして
  よく思い出せない。

  それでも、
  それらのことに出あって
  少し身についたのは、
  胆がすわることであった。


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