●3月15日(火) 晴れ
▼「あとさきのこと」を書きたいと思っていたのに、
当初のこととは別のことばかり書いている。
1回目からほかのことを書いてしまった。
2回目に、漱石の「修善寺の大患」のことにふれ、
そのことを枕に、自分の吐血とそのとき考えた
「あとさきのこと」を書きたいと思っていた。
入院する当日、玄関で、下に待っているタクシーを気にしながら
うずくまって、私は病院で読む「本」をもってきてくれるよう、
妻に頼んだ。
私の部屋から、妻がどんな本なのか聞いた。
私は「お経の本、お経の本!」と言ったが、すぐには通じず、
妻は「何、それ?」と聞いてきた。
それは昼休みに読み始めた、PHP新書の
松濤弘道『お経の基本がわかる小辞典』のことだ。
▼そこまで書いて、続きは
まだどの「本」か分からぬ妻に、あずき色のPHP新書の
島田雅彦・しりあがり寿『一度死んでみますか?』と同じ装丁の
「本」であることを説明したことを書くつもりだった。
私の「あとさきのこと」は、そうやって
少しずつ、入院して思ったことを書くつもりだった。
まったく、私の「あとさきのこと」を書くつもりだった。
▼いま、トイレから出てくると
富士宮市で地震のテロップが流れてた。
そしてまた、2回目の地震を報じている。
いやな感じである。
▼この事態も「あとさきのこと」とも、つながるものが
あるかもしれないと思って、これを書いている。
NHKの気象解説者は、東北地方・太平洋沖地震との関連を聞かれ、
「一部学者のなかには、関連があると言っているが・・・」と言い、
不快な顔つきをした。
この人は、学問的に「関連」を認めるのが
いやなのだろうと思った。
でも、2年前にも「静岡・伊豆地方」に地震があったのだ。
学問的な「関連」があるかないかは別として、
三陸沖から茨城沖をまわり、静岡あたりまで地震が
来ていることは事実だし、地球規模で考えれば、30年位は
「同時刻」だ。
地震は、新潟あたりを反対側にして、
東日本を取り巻いてる。
東海・東南海への「影響」があるのかもしれないと
思うのは、とんでもないことではない。
冷静に、そう思っていても
悪いことではない、と思う。
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