今回のテーマは、ポール・シムノンです。
「誰それ?」とか言ってる奴は、いますぐその肩にぶら下げたベース・ギターで首吊って死んだほうがいい。
なんて。柄にもなくパンク小僧ぶってみました。
ポール・シムノンとは、ロンドン・パンクの雄ザ・クラッシュのベーシストです。俺の憧れのアニキにあたります(勝手に)。
いわゆるパンク・ロック全般がそうであったように、シムノンもまた巧いタイプのベーシストではない。でもレゲエやダブを咀嚼したその独特なベースラインは、『ロンドン・コーリング』以降のクラッシュ・サウンドに多大なる飛躍をもたらせた。
ベースなんてもんはギターやボーカルの二の次だと思ってるバカなパンク小僧は、ぜひとも耳をかっぽじって聴いてもらいたい。
フランツ・フェルディナンドのアレックス・カプラノスに「史上最高のベースライン」とまで言わしめた“ブリクストンの銃”。
この曲は、アニキの超絶にかっこいいダビーなベースラインと歩を合わせるように、超絶にかっこいいタイトなドラミングが幅を利かせている。トッパー・ヒードンのリンゴ・スター譲りのガンコなフィルインと、黒人音楽のグルーヴをことごとく無視したどこまでもスクエアな感覚のドラミングは、すぐにそれと分かるクラッシュのトレード・マークたりえている。
ただし、主役はあくまでポール・シムノン。彼はダークなレゲエ・ナンバーを書き、そして控え目なジョー・ストラマーみたいな下手くそな歌をそこに添えた。
PVでもやたらとシムノンがフィーチャーされてます。イケメンすぎるアニキを、とくとご覧あれ。
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