■風邪をひかぬように

●１２月７日(火)　　曇り

　▼１２月に入って７日目。

　　１２月は寒くなるような話であったが、
　　気温が１９度にも上昇して「小春日和」というより
　　「小夏」みたいな日があれば、一転して風雨激しく
　　「冬の嵐」の日もある１週間だった。

　　きょうは夕方から冷えて来た。


　▼５日、日曜日は団地の掃除だった。
　　側溝のコンクリートの蓋を開けたり、会所の鉄板を持ち上げたり、
　　今年最後の掃除は力仕事だった。

　　隣の棟では一軒１８００円ずつ出し合って、掃除を外注するように
　　した、というような話をしていた。
　　たしかに、もう力仕事はきつい。


　▼ショウは今、テスト期間中で午前中で学校が終わるらしく、
　　きょう火曜日は妻の休日だから、我が家に寄って
　　今月分のお小遣いをもらいに来るという。

　　仕事が終わって家に帰り、
　　「ショウは来た？」と妻に聞くと、
　　「じいちゃん、ありがとう、と言っていたよ」とのこと。

　　そして、冷蔵庫にあったパームクーヘンを
　　「ショウ、パームクーヘン賞味期限を過ぎてるけど、食べる？」
　　と聞いたら、
　　「食べる、食べる。持って帰って家でゆっくり食べる」と
　　喜んで持っていったと妻が笑って話した。


　▼バームクーヘンはショウが小さい頃からの好物である。
　　しかし、中学のころまで
　　「賞味期限」が過ぎていたら、それだけで食べなかった。

　　私は、表示や食品の保存テストの仕事もしたことがあるので、
　　「賞味期限」や「消費期限」の説明をしてやっても、
　　「オレ、いいわ」と敬遠して食べなかった。


　　それが、「食べる、食べる」と二度繰り返して
　　持って帰ったのが可笑しいと、妻は笑っていた。

　　帰りぎわ、
　　「じいちゃんに風邪をひかんように言うとって。
　　　ああ、ばあちゃんもね」
　　そう言って帰ったらしい。