■「カマリナの沼はかき回さず」
●「カマリナの沼はかき回さず」という、成句が
エラスムスの『痴愚神礼賛』の中に出てくるらしい。
「カマリナ沼」とは、シチリア島にある毒気を含んだ
沼地のことで、そっと通り過ぎてしまえばいい。
なのに人間は、わざわざ、よけいなことをして自ら
危地におちいってしまう。
人間というものは、おかしなもので、歯が浮いて
うずくようなとき、よせばいいのに、指で歯を
ぐらぐらと動かしたりする。
そっとしておけばよいのに、カマリナの沼に石を投げたり、
沼の中心めざして小舟をこぎ出したりして、かえって
大事をかまえてしまう。
（赤塚行雄「
人文学のプロレゴーメナ」エラスムス叢書 ��/風媒社）
●「痴愚神」ならぬ、「わが家の神」はすべてお見通しである。
「アホが、エエ恰好して、何ンもわかっちゃおらん！」
「なに、最近、妻がやさしい？？」
「アホ抜かせ、わたしがやさしいはずがなかろうが！！」
ああ、きっと、あしたはパソコン、壊されていると思う。
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