■学習能力
●きのう書いた「あと3日」には、続きがあった。
「さぁ、食べるよ」という妻の声で
私は書き終わった日記「あと3日」をプリントアウトし
急いで、おそい晩飯の席につく。
TVをつけるが、この日は妻の好きなサスペンスが
ない。
「ナンも面白いのやってない」
「アンタの好きな番組にしていいよ」
食事が終わって、私はプリントアウトしたものを
妻に渡す。
「何よ、また書いたン?」
妻のことを書いたときは、一応了承をとるため
私はいつも妻に「日記」を読んでもらう。
「ワタシのことを鬼かバケモノのように
書いて・・・」
と、妻は文句を言いながらも、読み、これまでも
了承を与えてくれた。
きょうも彼女の検閲を受ける。
●「ふ〜ん、でもワタシは、ね
アンタとちがって学習能力があるから
ぜんぜん信じてないもんネ」
「台所に復帰?
妻をよろこばす?
どうだかネー!」
妻は私の書いたことを全然、信用していない。
「信じて裏切られたら、腹が立つ。
だって、そうでしょう。
これまで、何回あったことか・・・
早く寝ま〜す、ウソ
もう寝ます、ウソ
いゃ、もうほんとうに寝ます、ウソ」
「ワタシは信じないモンね」
私は弁解する。
「いや、気持ちにはウソはないんだけど・・」
●妻はある意味「結果主義者」である。
どんな言い訳も、事情も
考慮しない。
誠意は「結果」で評価する。
誠意は「結果」に現れる。
そう考えているようだ。それは彼女の学習能力の
結果であり、証明である。
その点、私はまだ甘い。
性懲りもなく、「この気持ちわかってほしい」
みたいな部分に未練を残す。
「そうだナー、ほんと学習能力ないよナー」
と、風向きが悪いので私が追認したら
妻に言われた。
「そう、近頃はなんとか、かんとか言って
のらりくらり、
私の言うこと、かわすのだけは
うまくなってきて・・ネェ」
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