■10年目の桜
●4月5日(日) うす曇り
出かける前、電話がなった。
Mさんからだった。
体調不調、熱がありフラフラするので、いま
寝ているとのこと。
それで、きょうの花見大会は行けぬという電話だった。
Mさんは、何年か前の花見大会のときも、
当日、家を出ようとして玄関で転んで、
それからしばらく病院通いになったことがあった。
●妻の出勤と時間があえば一緒に出かけるつもりだったが、
明石まで家から1時間くらいは見ておいた方が
いいので、私の方が先に出た。
電車から見ると、須磨浦公園の桜見物にも
けっこう人がでている。
前に、須磨浦公園で花見大会をやったときは
寒くて、ほとんど桜は咲いてなかった。
そのとき、神戸祭りに参加するサンバのチームが、須磨浦公園や
須磨ロープウエイの宣伝でやってきていて
寒い中、裸に近い格好で若い女の子たちが踊っていて
桜より、みんなそっちを見ていた。
そのときは、Aさんが途中、気分が悪くなって
みんなが心配した。
●もとの職場の同僚たちが集まって、最初は、夏のビール大会と
冬の忘年会の、年2回の飲み会だった。
それが続いて、今年で10年目になる。
花見大会は、途中からやりはじめて、年3回会うようになった。
だから、正確には「10年目の桜」ではない。
でも、感慨としてはそんな感じで、この間、メンバーの一人が亡くなった。
明石公園の桜は7分か8分咲きで、ちょうど見ごろだった。
明石城の桜は、もう古本が多くなっていて、
このままだと桜の維持がむつかいので、「サクラ募金」というのを呼び掛けていた。
池を半周して、ぶらぶら歩き、
サクラや出店や池のポートや宴会をやっている人や
新緑の木々を見る。
子供づれの若い人もちらほらいるが、私たちと同じ年恰好の人が
多いのに気づく。
●堀端の近くの、炉辺で飲み会となる。
来年は10周年だから、花見でなくて旅行に行こうか
という話も出た。
まぁ、あと10年くらいのもんだから
元気なうちに行こうよ。
たしかに、そうかも知れない。
こうやって集まるのも、あと何年か。
10年先も集まるとして、もう半分が過ぎた。
のこりは「想定内・射程距離内」の時間の長さだ。
●2時間くらい、とりとりめのない話をして
次はビール大会で、また・・、ということで解散になった。
明石まで出てきたので、酔いざましを兼ねて
港の方まで歩き、むかし明舞団地に住んでいたころ
子供たちを連れてこの街を歩いたのを思い出していた。
駅の南は、ずいぶんと変わっている。
ぐるっとまわって、また駅にもどり
構内の喫茶店で休憩。
うとうと、しばらく眠った。
●切符を買い、上りのホームにあがっていったら
ちょうど電車が停まっていたので、乗った。
すこし混んでて、なんとなくヘンだなと思ったら、
電車は西に向かっていく。
明石駅の上りホームには、下りの新快速が停車するのだ。
西明石にも停車するので、まあ安心したが、
こんなこともあるなー、と思った。
妙法寺駅についたら、まだ日があり
団地の桜は桃色になっていた。
明るいうちに帰れて、よかったと思った。
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