mixiユーザー(id:1362523)

2006年09月07日01:04

45 view

ウエストサイド物語

来日公演、見てきました。
ものすごくよかった!
素晴らしかった!
本当に良かった〜〜〜!
今までに見た「ウエストサイド」の中で一番かもしれません。

まず作品がよく出来ていますので、演じる人の力量次第。
なにしろバーンスタインの音楽、ソンドハイムの歌詞、そしてジェローム・ロビンスの振付。ブロードウェイの3人の天才が作り上げた奇跡のミュージカルです。

とにかくみんなダンスも歌もビシバシにうまいです。特に若者がエネルギーをもてあましてケンカに走る、というのが伝わってくる力強いダンス。
それからトニーがとっても2枚目。前に来日公演が来たときのトニーは背は高いけどガタイがでかくてフットボール選手みたいで、悲恋の主役に見えなくてちょっと…でしたが、今回のトニーは背が高くてすらっとしています。しかも「マリア〜」と朗々と歌うテノールの声が素晴らしい。
「ウエストサイド物語」はシェイクスピアの「ロミオトジュリエット」を下敷きにしたものですが、映画ではそれがあまり感じられません。私も宝塚星組の公演を見てやっとこれが「ロミオトジュリエット」だという実感を持ったぐらいです。

しかし今回の来日のトニーは2枚目だし、特にバルコニーへマリアめがけて一目散に駆け上がっていくところはまさしくロミオ。そしてマリアは箱入り娘らしい純真な雰囲気のかわいらしい人で、しかもこれまた声がいい。とってもすてきな「トゥナイト」でした。

それから今回は演出がとっても良かったです。
「ウエストサイド物語」は初演の演出をかたくなに守り、世界のどこでもいつでもセットや衣装はほとんど同じです。振付けもジェローム・ロビンスの原振付けに忠実です。
今回はもとの演出は確かにベースにあるのですが、それをもとに新しい表現を加えていました。特に印象的だったのは衣装です。従来の衣装のイメージをベースにしているものの、すっかり刷新して作品の印象をいい方向へ変えました。

例えばマリアのダンスパーティーの衣装はもともと白いドレスに赤いサッシュですが、スカートのフリルがちょっと変わったデザインになってました。それからダンスパーティーのプエルトリコの女性の衣装がラメやカラフルな装飾がついていて、今までの衣装とずいぶん印象が違います。その衣装で「アメリカ」のナンバーを歌い踊りますので、とっても華やかです。
ラストのマリアの衣装は普通は赤ですが、今回は淡いブルーになっていました。

ニューヨークの写真を背景に使ったのも効果的。舞台でヘタに写真を出すと浮いてしまってなじまないんですが、色を押さえてあまりリアル感が出過ぎないよう、あくまでも「背景」として邪魔にならないよう使われていました。
それからケンカのあとのマリアの部屋は、普通は下手の端の方にベッドが設置されてそちらで芝居が行われますが、今回はベッドは上手の中央寄りに来ていました。

ラストシーンのマリアの叫びは心を打ちます。
どうしてこんな争いを止められないのか…。

前の来日公演は「ウエストサイド物語」を初演のまま化石のようにパックして持ってきました、という感じで、昔の作品を「こんなんだったのねー」と見ている感じがしました。
しかし今回は今の時代に新たな感動をもたらしてくれる「ウエストサイド物語」でした。
当分他のウエストサイドは見たくないかもしれません。
0 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2006年09月>
日 月 火 水 木 金 土
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930