7.5/10
エイミー・バーグ監督
メアリー・ギベール ベン・ハーパー
エイミー・マン
1997年に亡くなったジェフ・バックリーのドキュメンタリー。
自分にとって1994年当時『グレース』は衝撃だった。
その後、オフィシャルのCDは当然買ったが、
それだけでは満足できずに、未だに音源を集めている。
1989年のジェフの録音にはじまり、一番新しいもので
1997年2月9日のNYの Arlene's Groceryの録音。
調べてみると2454曲集めていた。
小規模なライブ・ハウスの録音が多く、熱心に皆が聞いて
録音していたのだなと思う。
ファンとしてジェフ・バックリーの貴重なインタビュー、
映像を今回観させてもらった。
母親はメアリー・ギベールといい、ティム・バックリーの知り合いで
17歳で妊娠。ティムはなんも責任をとらず、メアリーとジェフの
二人で生きてきて、ジェフはメアリーの子供であり保護者でもあった。
14歳のThe Poice のロクサーヌを歌う映像あり(既に無茶苦茶上手い)。
ティム・バックリーのODによる死後、父の葬式で歌うことで注目される
有名なエピソードに当時の映像が観られて嬉しい。
音楽的な影響はレッド・ツェッペリン、モリッシー、ディラン、
ニーナ・シモン、ヌスラト・ファテー・アリー・ハーン(初めてしりました)
等々。ジャンルを跨いだ音楽がジェフの中で
結実したのだとしみじみ感じる。
デビュー前のSin-éでライヴにだんだんと人が集まっていく様は、
ティムの息子ということと関係なく、ジェフの音楽が多くの
人達を自然と惹きつけていたのだとわかるエピソード。
(ライヴ・アット"Sin-e"としてオフィシャルCDあり)
『グレース』に対する賞賛のコメントの中には
ジミー・ペイジが1年6ヶ月『グレース』を聞き続けていると
あったり、ブラッド・ピットがジェフ・バックリーを
プラントの声とペイジのギターをあわせた存在だとコメントしている。
(ブラッド・ピットは本作のプロデュースもしているし、ジェフの死後
自分で伝記映画をつくろうとして断られている。)
プラントに次の世代のベスト・シンガーと激賞されたり、
ペイジ・アンド・プラントのライヴをとんでもないところから観る
ジェフ。そして水泳中に歌うのはWhole Lotta Loveと
レッド・ツェッペリンとの関わりがここまであるとは知らなかった。
二枚目のアルバム製作頃にうつ病になり、なんとか二枚目のアイデアの
萌芽がみられる頃での悲劇。
ファンとしてあまりにジェフを求めすぎてしまったのではないかと
申し訳ない気分になる。
ジェフのファンには最良のドキュメンタリーだと思う。
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