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2017年09月11日01:15

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講座「旅する仏教美術」

「旅する仏教美術 シルクロードと仏教美術 〜絹の道は仏の道〜」
https://obp-ac.osaka/event/1864.html

こういう講座があると行かないわけにはいきません。3回セットで申し込みました。

まず1回目は概論から。
少人数でテーブルを囲む形式なのでかなりアットホームな感じでした。一方的に話を聞くだけではなく、順番に質問されたり意見を聞かれたりしました。

講師の先生の自己紹介から入りましたが、驚いたのは、青森生まれで北海道育ちなので、「木造のお寺」というものを見たことがなかったという話。修学旅行で京都に行って、カルチャーショックを受けたそうです。
確かに、北海道は寒冷な冬と雪の対策のため、本州とは建物の作り方が違います。私は逆に修学旅行で北海道に行ったので、その時そういった話を聞きいて驚きました。瓦屋根はNGだとか、窓は二重になっているとか。今回お寺も京都や奈良のように古いものではないので、コンクリート造りだということを知りました。

まずシルクロードに対するアプローチとして、映像が映し出されたのは獅子狩文錦。
岡倉天心とフェノロサが法隆寺の夢殿から救世観音が秘仏として封印されていたのを見つけ出した時、一緒に見つかった布です。獅子を狩る文様は古代ペルシアのもので、獅子を倒すのは王者の証し。さらにそれを取り巻く連珠文もペルシアの文様。
そして、これと全く同じ図柄の布が、トルファンのお墓で被葬者の顔を覆う布として発見されました。
奈良とトルファンで同じもの、しかもペルシアの図柄の布が発見された!

…というのはなかなか興味深いアプローチですね。シルクロードの広がりが一気に感じられます。
地図も映し出されたので位置もわかります。

また、敦煌の初期の有名な交脚の弥勒が紹介されます。そのほか半跏の菩薩も。弥勒信仰は、五十六億七千万年後に救いにやってくるため、来世に救いを求める信仰です。安定した世の中よりも、乱世に広がりやすい信仰です。
そして、広隆寺の弥勒菩薩が映し出されました。敦煌との対比が面白いです。

休憩タイムにはトルファンの干しブドウを持ってきて出してくれました。パッケージが日本語。日本で売ってるんですかー?成城石井にあるそうです。知らなかった!

それから、敦煌の飛天の絵から、平等院鳳凰堂の阿弥陀如来の周りを飛ぶ雲中供養菩薩へ。
踊ったり楽器を演奏する菩薩たちの写真を詳しく見せてくれました。先生、かなり仏像好きのようで、熱のこもる説明に仏像愛が伝わってきます。

予告編でチベット仏の写真もいくつか見せてくれました。

先生は子供の時に大きくなったら何になりたい、と聞かれて「化石を掘る人」などと答えていたそうで、「インディー・ジョーンズ」の映画を見たりして考古学者になりたいと思ったそうです。
そんなことを聞いて、私も「史学科」を意識したのは高校生の時ですが、小学生の時にすでに兆候があったことを思い出しました。
図書室にノンフィクションのシリーズがあって、「失われた古代文明」みたいなテーマでいろいろ読んでいたんです。ムー大陸とかイースター島のモアイのこととかくわしかったですねー。ヘイエルダールのコンチキ号の話とか。
そして高校の図書館にNHKの「未来への遺産」のムック本全冊あったので読みました。それで古代の遺跡いろいろ覚えました。なので世界史ネタで雑学をたくさん仕入れたわけです。

大学はレベルが低すぎて、あんまり歴史学の学問の方法を学べなかったし、しかも中央アジアをやりたいと言ったらロクに資料もないし無理だと匙を投げられ放置されました。なので歴史学科出身とはいうものの、あまり学術的な方法が身についておらず、自分が面白いと思う本を読んでるだけだというのも必然の流れだったのかもしれません。自分の専門領域に集中するよりあっちこっちいろいろな興味に走りますからねえ。

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