6.5/10
クリスチャン・スウィーガル監督脚本
ニック・オファーマン ジェイコブ・トレンブレイ
デニス・クエイド ナンシー・トラヴィス
マーサ・プリンプトン トーマス・マン
ジェイド・フェルナンデス
アーカンソー州出身の元屋根職人であるジェリー(オファーマン)は自分たちのために法律を曲げて解釈し
彼らを利用していると信じているシステムに腹を立てている人々むけに講演を行って生活しているが、
家は立ち退きを迫られ、負けるべくして負けようとしていた。
大人しい10代の息子ジョー(トレンブレイ)は父親の考えから学校に行かず、将来的に父親の無茶な思想の
継承を期待されていて、例えば負債をに関しての脱法の理論が、"書類上のあなたは本当のあなたではなく、
「ストローマン」のあなたです。だから、あなたの借金も本物ではありません"と無茶苦茶。
映画はトランプの名前を決して口にしていないが、ジェリーは大統領に投票した多くの人々の象徴にみえなくもない。
ただこうした極端な人が過半数を超えるようなことはないわけで、あくまで特殊な人をブローアップして演出するのは
リベラル仕草が過ぎると思う。
ニック・オファーマンは「シビル・ウォー アメリカ最後の日」でもトランプを揶揄するような人物を演じていたし、
リベラルの敗北後嫌がらせをしているようにみえてしまう。
ジェリーは政府を信用せず、彼は銀行を憎み、彼は教育制度を疑い、挙げ句の果てに運転免許の提示を
警察に拒否しトラブルを起こすという、関わっちゃいけない人を演じていて、こうしたアメリカの一面を
のぞき見るのは非地様なことではあると思う。オファーマンの演技に関してはリアルだった。
またシステム側の人物としてジョン・ブチャート刑事(クエイド)と彼の警察の息子アダム(マン)がいて、
それぞれの父子が交錯するときに、悲劇が訪れるが、これがアメリカの現実で、本作や
オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件みたいなことが、頻繁にこれからも起き続ける絶望を感じる。
ただこうした現象に関して、何故おきるかということについて今まで明確な回答は得られない。
本作でも同様で、そこに限界を感じる。
逆も同様。民主党が何故敗北したかについて、誠実な自己分析が彼らの中から生まれなかったのは何故か。
これでは相互理解など出来るはずもない。
ジェリーの息子が一番の被害者。繊細な演技と、いつのまにか、こんなにトレンブレイが成長したことに
驚いた。
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