mixiユーザー(id:1362523)

2019年04月14日00:45

286 view

「20世紀号に乗って」

東京都庭園美術館はJR目黒駅から徒歩です。そこから渋谷まで近いです。そのあと渋谷の東急シアターオーブへ行きました。

上演されているのはブロードウェイ・ミュージカル「20世紀号に乗って」。
宝塚雪組公演です。

1934年に「特急20世紀号」という映画がありました。
ずっと時代が下がって1978年にブロードウェイでこの映画をもとに「20世紀号に乗って」というミュージカルが作られました。時代を隔てた分、1930年代に流行していたアール・デコ様式を見事に再現したセットが作られたそうです。

このミュージカルはさらに2015年に再演されました。

それが上演されるとなると、ミュージカルマニアとしてはなんとしても見たい!

ということで見に行ったら。

かなりのドタバタコメディでした。

それもそのはず、もともとの映画「特急20世紀号」からして1930年に流行した「スクリューボール・コメディ」だったのです。スクリューボール・コメディとは、次々ととんでもない展開が起こるドタバタコメディですが、サイレント時代のスラップスティック・コメディと違ってトーキー時代ならではのポンポンはずむ会話のやり取りや切羽詰まった状況などの設定に工夫があり、主にラブロマンスが下敷きになって最後はめでたし、めでたし。

主演メンバーを見ても特にコメディが得意な人はあまりいないように思ったのですが、それぞれの役柄をきちんを演じることで笑いが起こります。

主役の望海風斗は大真面目に「大物プロデューサー」オスカー・ジャフィを演じています。失敗続きで借金取りに追われているのに自信満々。
そしてオスカーの仲間で「三銃士」と呼ばれる(自称している?)オリバー・ウェッブ(真那春人)とオーエン・オマリー(朝美絢)。二人ともオスカーに振り回され右往左往します。

そしてオスカーが見出して育てたのにオスカーの元を出て行って映画女優になったリリー・ガーランド(真彩希帆)。
リリーの恋人ブルース(彩風咲奈)は、リリーの人気にぶら下がっているだけの俳優と言われていますが、2枚目気取りでカッコつけているところがおかしいです。

ブロードウェイ・ミュージカルだけあって、ヒロインに長いソロナンバーがあって、まあやちゃん、大活躍です。ひょっとして一番のコメディアンはまあやちゃんだったかも?

レティシア・プリムローズの京三紗がさすがのベテランの味で、裕福で上品で、でもどこか「?」な、実は「!!」な婦人を見事に演じていました。

それから、セットがきっちりアール・デコ風の装飾になっていたのがうれしいです。アール・デコは第一次大戦後、1920〜30年代に流行した美術様式で、それまでのアール・ヌーヴォーの植物的曲線やさらにそれ以前の古典的な西洋建築などと違うモダンな様式で、幾何学的な直線や曲線を用いるのが特徴です。
チラシに用いられている直線のモチーフもアール・デコらしさいっぱいです。

さらに、娘役の衣装もきちんと1930年代ファッションになっていたのがよかったです。あとはストッキングにシーム線があれば完璧なんですけどねえ…そこまで求めるのは無理か。

最後はいきなり終わるのでビックリしましたが、こういう終わり方もスクリューボール・コメディらしさというものでしょうか。

とにかく笑って笑って楽しい作品でした。

東京都庭園美術館と「20世紀号に乗って」のセットで、この日はどっぷりアール・デコ時代の雰囲気に浸りました。

2015年にリバイバル上演されたのでそちらの舞台がベースになっているのかもしれないと思って、2015年のトニー賞授賞式のパフォーマンスを見てみました。そうしたら、セットも演出もずいぶん違っているので、今回の演出はほぼ宝塚オリジナルのようです。

ちなみに、私は毎年トニー賞授賞式の放送を録画して保存してますが、2015年版は「サムシング・ロッテン」がノミネートされているのでこの間見ていたのです。でも始まるなりいきなり「サムシング・ロッテン」のパフォーマンスが始まっていましたのでその時はそこまでしか見ていませんでした。しかし「20世紀号に乗って」もノミネートされているということなのでまたもや2015年のDVDを引っ張りだして見てみたのです。
そうしたら、この年は「オン・ザ・タウン」もリバイバルされているではありませんか。
今年上演されるブロードウェイ・ミュージカルはなぜかのきなみ2015年に上演されている…のは何の偶然でしょうか。
「オン・ザ・タウン」を見たらまたこのDVDを引っ張り出すことになりそうです。
(月組はまだ取れてませんが、兵庫芸術文化センターの分は確保済み)

劇場は11階にあって、見晴らしがいいです。
4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年04月>
日 月 火 水 木 金 土
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930